
城山公園の林の中につくられた小さな水たまり、、
その水たまりの水草に黄色の花が一輪咲いていました。
この水草、水路や小河川、池に生育するアサザのようです。
昨年はなかった水草です。

その水草にギンヤンマが産卵にきていました(6/27)。
よく見ると胸部側面に黒い筋が2本あります。
ギンヤンマの近縁種、クロスジギンヤンマです。
ギンヤンマにはこの筋がありません。
このクロスジギンヤンマ、
7月で姿が見られなくなるそうなので、
6月下旬の産卵、決して早い産卵ではないようです。

頭部から胸部が黄緑色、腹部が黄褐色のクロスジギンヤンマの♀、
アサザの葉色が保護色となってあまり目立ちません。
♂は胸部と腹部の境界部分にきれいな青色があります。、

6月30日、再びその水たまりに行って見ると、
この日もクロスジギンヤンマ♀がきていました。
やはりアサザの葉で上半身を支えて産卵しています。
しかし、今日はアサザの葉の少ない場所、
その黄緑色の体色がよくわかります。

普段は動きが速く、
なかなかファインダーに収まってくれないギンヤンマですが
産卵中は近くに寄っても逃げません。
写真上、水の中に産卵するつもりが
方向を間違えて、葉の上に尻尾をのせています。

今度は水の中に尻尾を入れました。
激しく尻尾を振り、水たまりに波紋ができています。

クロスジギンヤンマの産卵、
両日ともオスの姿がありません。
ギンヤンマはオスが付き添うことがあるようですが
クロスジギンヤンマはメスだけで産卵するそうです。
この後、産卵を終えて水たまりから上空に離れたメスに
木に隠れていたオスが襲いかかり、
あっという間に連結、2匹で木の繁みに消えていきました。

昨年の9月、上谷戸親水公園の池で、
ギンヤンマの産卵を撮っていたことを思い出しました。
こちらは胸に黒い筋がありません。ギンヤンマです。
複眼もクロスジギンヤンマが青色なのに対し、
ギンヤンマは黄緑色、この点も両者で違います。