一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

無駄の象徴、縦割り行政

2011-11-21 05:44:30 | 日記
「提言型政策仕分け」が始まった。ここでは「もんじゅ」の1兆円以上に上る過去の投資が問題になっている。また、同じような研究開発費が3つの省庁に分かれて行われていることも指摘された。
問題なのは縦割り行政である。此れは国家予算に限らない。地方行政も全く同じことが行われているからだ。公務員の縦割り行政が何故なくならないのか。根本的な問題であるにも拘らず、何時まで経ってもなくならない。凡ての公的な予算が縦割りではなく行われるとしたら、その予算規模は半分くらいで済むのではないだろうか。
縄張り意識が強いのはヤクザの世界と全く同じだ。ヤクザの世界は、相手方に対して鉄砲などの武器を持って戦い、その縄張りを維持しようとする。しかし、公務員は、予算の分捕り合戦をやり、より多く分捕った方が勝ちなのである。どこの省庁で何をやろうと、同じ研究開発が行われようと、我関せず、ということだ。財務省では、このことを知っているはずであり、見逃している。それは自分のところでもやっているからだ。他人を責めるときには自分がやっていないから責められる。自らが同じようなことをやっている以上、他の省庁を責めるわけにはいかない。
恐らく世界の国の省庁は同じようなことをやっているかもしれないが、日本はひどい。世界最高なのではないか。こんなことが世界最高では困る。それこそ1番ではだめだ。2番でも3番でもいい。
公務員が縦割りを解消できない理由の一つが仕事のやり方である。或いは、予算の決め方である。企業では通常、大きな仕事の場合、プロジェクトチームを作ってその仕事を遂行する。どこの部門というのではなく、関係する部門の人間が集まり、その中でチームマネージャーを作り、予算管理をする人を選び、工程管理をする人ができ、業務をスムーズに遂行できるように進行係を作るのである。資材の調達や、人員配置、工事の管理・監督、検査、などが行われる。プロジェクトが終了したら、使ったお金の決算をして終了となる。プロジェクトチームは業務が終了すると同時に解散をする。
公務員にはこのようなことが出来ないのであろう。プロジェクトチームのリーダーは、組織の地位などは関係なく決まる。地位が低い人でもリーダーとして働くことがある。素質があればリーダーとして成功する人も多くいる。大きな工事などの建設では、殆どがプロジェクトチーム制で行われる。失敗した例は聴いたことがない。
研究開発においても、民間企業ではプロジェクトチームに近い形で行っている。ある特定の目標を持った研究では、プロジェクトチームを組んで行った方が効率的であり、より早く研究成果が得られる。民間で行っている方式を取れない以上、何時まで経っても無駄遣いが多い、というのが行政なのである。縦割りが凡て間違いというのではない。総務、人事、経理などは縦割りで行う方が効率がいい。行政が縦割りを改めない限り今後も無駄遣いは続くであろう。
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