中国が日本に対して強硬な態度、姿勢を貫いている背景にはアメリカの態度が中途半端だからだ。日米安保条約の適用範囲だ、と言いながら、日本の領土だ、と言わない。これって完全に逃げている。日本と中国の紛争に巻き込まれたくない、という考え方が顕著に現れている。本来、尖閣諸島、沖縄諸島は日本の領土だ、とはっきり言えばいいのに、何故それが言えないのか。アメリカには中国がGDPで世界第2位になったことで、これからの相手は中国だ、ということになる。そんなことが頭の真ん中にあるために、日本の主張など適当でいい、と言わんばかりだ。
しかし、もし尖閣諸島、沖縄諸島を中国に略奪されたら、中国の施政権が西太平洋全てに及ぶことになる、ということをアメリカは理解していないのか。そしてハワイ諸島に至るまで中国の力が及ぶことも予測できないのか。太平洋の70%を中国に奪われてしまうことになることも解らないのか。尖閣諸島、沖縄諸島が如何に重要なものなのか、アメリカには理解できていないようだ。単に列島が失われるだけではないのである。中華民族の最終目標は世界制覇である。アメリカそのものを飲み込むことも視野に入れている。
アメリカ人には中国の魂胆が目に見えないようだ。単に貿易の相手国として存在するとでも思っているのかもしれない。中華民族は極めて打算的である。自分たちの利益になることであれば、力を全てに注いでくる。それが戦略的なもので戦争になるようなものであっても例外ではない。世界制覇にはある程度のリスクがあり、犠牲も覚悟しているはずだ。従って、沖縄諸島を手に入れることに対して大きな損害を受けることも覚悟しているはずだ。アメリカが考えている以上に強く沖縄諸島を略奪することを考えている。
アメリカ大統領が考えている沖縄諸島は、単純なことしか頭にないのではないか。中国は強攻策をとらない、とでも思っているのか。中国は沖縄諸島の略奪について、アメリカ軍を出動させないで行おうというのである。日米安保条約を適用できない形で略奪を考えている。要は、中国海軍は直接タッチさせないで、飽く迄も漁船を使って略奪をしようというのである。中国海軍が直接行動しなければ、日本の自衛隊もアメリカ軍も手出しはできなくなる。そこを狙っているのだ。
したたかな中国のやることは、絶対にミスを犯さない。相手がミスをするように仕掛けてくるはずだ。自衛隊かアメリカ軍がミスをすれば、それに付け込んで攻撃をする。民間の漁船を偽装して尖閣諸島に乗り込むことは現在でも考えられることである。今の日本の海上保安庁では果たして多くの漁船が押し寄せてきた場合、対応できるのだろうか。300隻、500隻の漁船が押し寄せてきて、島に上陸をして、そこに基地を建設をした場合、果たして今の海上保安庁で撤去することが出来るのだろうか。島の周りに中国漁船が取り囲めば、海上保安庁の船は事実上近寄ることが出来なくなる。こんな状況を作ることは中国にとっては朝飯前である。それが何時行われるか、はっきりしないが、そう遠くない時期にあるのではないか。季節を考えると今年中にあるような気がする。
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