一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国高速鉄道事故の調査、殆んど不可能

2011-07-31 05:44:58 | 日記
中国には、事故調査をする意味が全く理解されていない。この国の政府は、鉄道は、只は走らせていればいい、事故が起きたら事故処理をすればそれでいい、原因など調査する必要はない、と云う基本的な政策が出来ているようだ。航空機事故が起きても同じ思想で取り組んでいるのではないか。だから、この国では民間旅客機の製造は出来ない。軍用機だったら、事故が起きようが、設計ミスがあろうが、民間人を傷つけることは少ない。民家や、道路に墜落すれば別だが。
事故調査は何故行なわなければならないのか。この国では、政権をスムーズに移行することの方が事故調査や、事故を未然に防ぐことよりも重要なのである。国民は何を考えているのだろうか。過去の辛い生活から抜け出せたのは、確かに中国共産党のお蔭かも知れないが、国際社会で対等に話をしている上では今の状態は全く駄目である。この国が、高速鉄道の事故を今までの鉄道の事故と全く同等に捕らえていることである。従来の鉄道のスピードは、最速でも120キロくらいだったはずだが、高速鉄道は小型飛行機よりも早い350キロ以上である。鉄道事故の考え方を変えない限り、この国での高速鉄道は、棺桶を積んで走っているのと同じことになる。
今までも、高速鉄道を試験的に走らせていて、多少の事故はあったかもしれないが、この国では、一切公表していない。恐らく、事故調査などまともに行っていなかったのではないか。早く走らせることが第一で、安全など考える必要はなかった。幾らスピードが400キロを越えたからといっても、脱線顛覆したら、航空機事故と殆んど変らないはずだ。事故を防ぐための最善の努力をどれだけ遣ったか。日本の新幹線が開業から40年以上経っているが、追突事故など一度も起きていない。運行システムがすべて、安全を最優先にして造られているからである。中国と日本の大きな違いは優先順位の考え方である。運行システムが、例え多くの会社で分担して造られたとしても、最終的なチェックはしっかりと遣っている。中国の高速鉄道運行システムも、4カ国が開発したシステムを統合したものだといわれている。中国は盛んに自分たちが開発したと主張しているが、基本的には外国産のシステムの繋ぎ合わせ(所謂継ぎ接ぎ)なのである。それをどのように調整したのかわからないが、独自に調整したといっているが、システムを深いところまで理解して繋いだのであればいいのだが、今回の信号システムを見ると、そのようには思えない。
過去の事故をどのように積み上げて、現在のシステムを統合していったのか。恐らくそのような積み上げなど殆んど遣っていなかったのではないか。これから走らせていれば、第2、第3の重大事故は免れない。死傷者も今回よりも悲惨なものになるだろう。本来なら予感が的中しないことを祈りたいが、果たしてどうなることか。
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