JR北海道の杜撰さにはあきれてしまう。鉄道会社の基本中の基本、線路の点検が出来ていなかったとは夢にも思わなかった。よく例を出されるのはお隣の国中国、ここまで来ると中国も及ばないくらいだ。日本の鉄道は世界で最も安全だ、と宣伝していたのがウソのようだ。安全運転の基になるのが線路、そして運行管理である。幾らコンピュータを導入しても基になる線路が不十分ではまるでなっていない。社長以下幹部は頭を冷やして出直すべきだろう。工事責任者は、この際交替した方がいいのではないか。
JR北海道がこのようなことをやると、他のJR各社は大丈夫なのだろうか、と疑問が出てくる。事故が起きなければしっかりとやっている、という言い方は間違っている。事故は起きてからでは遅いのである。旅客列車に事故が起きれば多くの死傷者を出す。そのような不測の事態が起きないためには、鉄道会社としての基本的なことは全てしっかりとやってもらわなければならない。新幹線などは、時速200キロ以上のスピードで走っている。事故が今までに起きていないが、一層の努力をしなければならないだろう。
今回の線路補修に関しては、どのようなチェック体制で起きたのか。チェックをした、と思っていたがやっていなかった、という思い込みでは済まされない。チェックをしたら、必ずそのような記述が残されているはずだ。記録をしっかりと取っていたのだろうか。保守点検は、鉄道会社に限らず、どのような工場でも行っている。小さなチェックミスから大きな事故に繋がるのが通常なのである。工事不良を起こしてもチェックをして未然に防ぐ手段を取れるようになっているかが重要なのである。
今回の補修ミスは単なるチェックミスではなく、管理体制に問題があったのではないか。何かが抜けていたから補修ミスを見抜けなかった、という事が考えられる。ミスを未然に防げなければ、どんな補修をしても見抜けなくなる。乗客を危険に晒した行為は、明らかに犯罪である。検察は、JR北海道の行った行為を厳しく追求し、他の事案でも送検すべきではないか。補修を行わなかった行為が、どのような罪に該当するのかは調べないと解らないが、少なくとも、乗客を危険に晒したことは確かである。
糾弾されるものは糾弾し、厳しく追求すべきである。外のJR各社はこのようなことはやっていないと信じたいが、もし、発覚したら、鉄道営業免許を取り上げることくらいすべきである。何も起きなければそれでいい、という営業方針には厳しく対処すべきである。何か、昔の「親方日の丸」という考え方が残っているような気がしてならない。民間企業ではあるが公共企業でもある、という事が経営者の中に浸透していないのではないか。会社全体が弛んでいるとしか思えない。中国と同じようなことをやるなよ。
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