中国軍、日本に対して核兵器を使うという

中国人民解放軍は、台湾有事の際、日本が手を出したら日本に対して核兵器を使って攻撃をするという。中国は本気でそう考えているのか。若しも、そうなれば、核戦争が始まるかもしれない。何故なら、日米安保条約を結んでいるアメリカは、中国に対して報復する権利を持っているからだ。勿論、アメリカが安易に核兵器を使用するかどうかは分からない。また、中国のトップが核兵器のボタンを押すかもわからないが、可能性としては習近平がどのような決断をするかは分からない。しかし、もしも、中国が日本に対して核兵器を使用したらアメリカだけでなくヨーロッパ諸国も何もしないわけにはいかないだろう。問題はロシアの出方だ。

ロシアは中国と様々な条約を結んでおり、安全保障条約のようなものも結んでいるはずだ。ロシアがどの程度関与してくるかは分からない。アメリカは日本に核兵器が落とされたら、どのような措置を取ると考えられるか。目には目を、という単純な考えで行動することはないはずだ。台湾有事となれば、世界に展開しているすべての艦隊を台湾に向けて進んでくるだろう。当然沖縄にあるアメリカ軍基地も重要な役割を果たすことになるはずだ。ベトナム戦争の時には沖縄のアメリカ軍基地は極めて重要な枠割を果たしている。沖縄列島に隣接する台湾で有事となればアメリカ軍は最重要基地の一つとなる。

中国濆が日本に対して核兵器を使用する、ということは一体どこに落とすつもりなのか。もっとも考えられるのは沖縄列島の何処かになるのではないか。もしも、アメリカ軍基地が被害を蒙ったら、アメリカは黙っているわけにはいかなくなるだろう。アメリカ軍が所有するすべての航空母艦が集結して、すべての艦隊が集まれば、中国は完全に海岸に出られなくなる。海上封鎖をしたら、中国という国は原油が殆ど取れないのでロシアから購入するしかなくなる。中国とロシアを結ぶパイプラインが破壊されたら、中国には燃料の供給をすることができなくなる。燃料枯渇になれば、戦争などの継続は不可能だろう。

ということは、中国は簡単に日本に対して核兵器など使うことはできない。嘗て、第２次世界大戦のときに日本が同じようなことになって戦争に負けてしまった。兵器が電子化されたとはいえ、すべてが電子化されたわけではない。様々な面で電子化されていないものが残っている。中国が「核兵器を使う」という脅し文句を出しておけば、台湾を簡単に手に入れることができると考えているのかもしれない。今の習近平政権で安易に台湾侵攻を企てたとしても、成功することはないだろう。要は、核兵器を使うことよりも、使わない選択を考えた方がいいのではないか。若しも、本当に日本に核兵器を落としたら、中国は全世界から報復を受けて完全に破滅するだろう。