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中国も狙っている太平洋のレアアース鉱床

2011-07-04 05:40:52 | 日記
太平洋にレアアース鉱床は陸上の800倍の量があるという。今中国は世界のレアアースの過半数を賄っている。しかし、これも外で取れないからと云う理由でそのようになったのである。それが、太平洋の深海には極めて多量のレアアースが眠っているという。問題はこれをどのようにして採掘するかである。
深海にはレアアース以前には石油の採掘が行われている。北海油田がその代表的なものといえる。石油の採掘では、海上に設置した採掘用の櫓の崩壊で多くの死傷者を出している。技術的にはレアアースも採掘不可能ではない。問題なのは、採掘権である。国際法上の領海外であればどこの国が採掘しても問題は起きないはずだが、中国のように強権を使って他国を排除しようとする国があると簡単には行かない。
これから採掘可能となった場合の取扱をどのように進めるか。深海底の探索には必ず深海底でも耐えられる船を造らなければならない。中国は最近、深海底探索用の船を完成させたという。日本、アメリカ、ヨーロッパは既に深海用探査船をもっている。国際紛争の種が又一つ増えそうである。
レアアースは、陸上でも採掘できるのだが、世界広しといえども極限られた所でしか採掘できない。もう一つの問題は、この物質、きわめて高い放射線を放出する。採掘した後、原石から必要なものを取り出した後の処理が大変なのである。放射性物質をどう処理するのか。今まではそれほど多くはなかったが、量が多くなると、やはり問題となる。原子力発電が難しくなったことで、ここから出た残余の放射性物質の処理に苦労しなければならなくなる。
資源の問題になると、国際紛争がそこから起きる。それは陸上で起きたものが深海底に移るという単純なものではない。領有権を主張できない場所だから、力の強い国が必ず軍事力を使ってでも取得しようとするに違いない。中国はその代表的な国である。日本の尖閣列島や、東南アジアの島々の領有権を巡って紛争が起きている。尖閣諸島などは、元々日本のものなのに、強権を使ってきているのである。太平洋の真ん中であろうとも、この国の主張は、恰も自国の領土の如く主張するに違いない。いつものように軍艦を派遣させてその場所を封鎖するという手を使うに違いない。
国際連合と云う組織があるが、その常任理事国である中国には取り仕切るだけの度量を持ち合わせていない。自国の利益が最優先する国である。アメリカやヨーロッパ各国が連合を組んで上手に取り仕切って欲しいのだが、果たしてうまく行くかどうか。
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