「少数民族から「言葉」を奪う中国“人権踏みつけ政策”」と言う記事から、中国が行っている人種差別政策は、まず「言葉」を奪う事から始まっている。中国には少数民族と言われている人たちが20以上ある。彼らには夫々独特の言葉を持っている。しかし、政府の基本方針は所謂中国語(漢語)であり、小学校から漢語の教育をしなければならないことになっている。小生が10年くらい前に訪れたウイグル地区でも小学校3年か4年からウイグル語ではなく漢語を強制的に習わせられていた。勿論学校ではウイグル語は教えてはいけないのだ。
現地のウイグル人にとってのウイグル語は、昔から使われていた言葉であり、多くの大人たちは小さい時から使っていた言葉でもある。問題は、大人たちが使っていたウイグル語が今の子供たちには使うことを禁じていることだ。従って、ウイグル語は段々廃れてしまい、いずれはなくなってしまうのではないか、と危惧していた。今の中国の言語政策は、少数民族は自分たちの言葉を使えなくしてしまうことである。所謂、同化政策を強硬に推し進めているのだ。
確かに民族の数からいえば、漢民族が80%を占めている。そもそも今の中国という国の始まりは多くの少数民族国家を強硬に吸収合併して造られたのであり、多民族国家であるのは当たり前のことなのだ。特に、ウイグル地区、チベット地区、満州地区は比較的人口が多いが、雲南省などにはもっと数の少ない少数民族が20以上もある。全ての少数民族を同化させることが中国にとっての目標なのである。
人種差別政策はこれからもっと強硬に進められることは確かだ。それに伴い、夫々の民族が使っていた「言語」は廃退して無くなってしまうのは目に見えている。この国にとって漢民族が最も偉いのである。それ以外の民族はすべて属国と同じであり、一種の奴隷なのである。野蛮国家というレッテルは何時まで経っても剥がすことはできない。どうにもならない国家と言える。これが国連の常任理事国かよ。笑わせるね。