シーモンキー（海猿じゃないよ）

年末のこの時期になると幼なじみと酒を飲んだりする機会が増えます。
昨年は謎の新生物「シーモンキー」の話題で盛り上がりましたよ。

シーモンキー？なんだそれ？
僕のガキの頃に一世風靡したアレです。

エビだ！ミジンコだ！いや、新生物だ！



当時、マンガ雑誌の広告欄によく掲載されていたシーモンキーの話。
このイラストのモノとは違うだろうとはわかっていたが、とにかく何だろう？
と好奇心いっぱい、いっぱいでしたよ。



なんでもアメリカからやってきた謎の新生物である（らしい）
飼育セットには、4つの小袋が入っており
1の袋を水にいれ丸1日置く。
2の袋にはシーモンキーの卵が入っておる。
入れた途端、ほぼ一瞬にして卵がかえりシーモンキーの誕生だ。（じゃあ、3と4の袋は何なんだよ？）

欲しい。これがあれば学校でヒーローじゃん

当時から物欲と虚栄心が強かった僕は欲しくてしょうがなかった。
ただ、どうやって手に入れればいいのかわからん。
今と違い通販なんて一般的じゃなく、まわりに聞いても誰もわからん。
アマゾンなんて概念もかけらもなかったしな。

噂ではどうやら、通販以外にもデパートの手品売場にあるらしいとの情報を聞きつけ
親にデパート連れて行けとねだるも「くだらない」と連れて行ってもらえず、
お年玉握りしめて友達とつるんで近所のおもちゃやなど回る毎日でした。

チャリで隣町のかなり遠くの小さな胡散臭い「おもちゃ屋」に行ったとき
ダメもとで店のおやじに

「シーモンキーありますか？」

と店先で、でかい声で聞いたらおやじがあわてまくって

「大人のおもちゃは夜8時からになります」

シーッ！とか指立てて追い返されたけどおっさんは何と勘違いしたんかな。

当時の僕には未知なるキモカワイイものへの好奇心と”育てたい欲”を満たすのに
うってつけの商品だったんですね。


そんなんで買えずにもたもたしておるうちに他の奴がシーモンキーを通販で手に入れて
学校に持って来てみせびらかして、結局、僕はヒーローになれんかった。

実際見たシーモンキーはえらくしょぼいもんだった。

「俺はこんなものを手に入れようと毎日必死になっていたのか」と思ったら
バカらしくなりましたよ。（そんなのばっかりだな！）

シーモンキーの正体
プライシュリンプという小型エビの一種。
プライシュリンプは熱帯魚の飼料として流通しているもので
卵を乾燥させても長時間死滅しない特製があるんだとさ。