新年度がスタートして、新入社員も夢を抱いて社会人の仲間入りをした。
受け入れる企業でも、まず始めに新入社員研修でコミュニケーションの大切さを教えているようである。
新入社員が一番に悩むのは、これまでの仲間同士の会話言葉を抜けきれずに、社会人としての挨拶や敬語を正しく使いきれないことだろう。
日頃、若い人達の言葉遣いには違和感を感じており、世代間のコミュニケーションの難しさに悩むことも多い。
そんな折、昨夜のNHKの番組 『みんなでニホンGO・・・』で、気になる言葉遣いに関する情報が取り上げられ、関心を持って観ていた。
番組では、『全然+肯定』語である「全然大丈夫です・・」や「全然納得です」など、よく使われる言葉について聞いていたが、何と77%の人が違和感を抱いているようだ。
しかし、文法的におかしい訳ではなく、昔から使われていたようで、間違いではないそうだ。
その他、『うざい』、 『エロかわいい』など、日頃一般的に、乱れた言葉遣いと思っている言葉も、それなりに経緯や根拠があるようで、社会環境の変化により価値観が異なり、多様化が進んでいるようだ。
「若者言葉」には、学年の上下を表す「一個上、一個下」とか、「私的には~」、「~って言うか・・」、「マジですか?」、「めっちゃ可愛いい・・」、「~じゃないですか・・」、「5000円からお預かりします」など、枚挙にいとまがないが、我々中高年層には何とも理解できないところである。
言葉は意思を相手に伝えるツールであり、世代間や立場の壁を越えて円滑なコミュニケーションが図るためには、常識語のマスターは、新社会人として具備すべき最低の必須条件である。
現役時代に実感したのは、「電話の挨拶ができない」、「客との会話ができない」、「適切な敬語が使えない」などが、新人が共通した悩みのようで、精神的に悩むことが多いことです。
勿論、研修などでも教育を受けるが、すぐにも習得できるものではなく、家庭や学校などの生活環境の中で発達過程に応じた適切な言葉遣いの習慣化が必要と感じている。
言葉は、時代とともに変化するものであるという事も理解するが、日本語という伝統・文化を正しく乱れることなく継続したいものである。