記録的な桜シーズンの降雪情報があり、花見酒が雪見酒になり、桜隠しが見られ桜も凍えるような日の後は いきなり夏日となるほど、記憶にない天候不順が続いている。
節気の穀雨にあたるこの日は、雨にはならなかったが、穀物に潤いを与える春の日になっていた。
宮古島から戻ると、宮古島より暑いのではと思える夏日となり、出かける前に散り始めていた近くのホームコースの桜プロムナードの様子を確認すべくジョギングで出かけてきた。
桜街道のソメイヨシノは殆どが散っていたが、まだ舞い落ちる桜風景が見られて風情が残っていた。
今春は、異例の寒さのためか短い命が残っており、久しぶりの青空の下で川面に散りゆく美しい姿は、実に哀愁があり、これぞ日本の美ではないだろうか?
しばし、感傷的な気分になって遊歩道からクロカンコースへと登ってみると、新緑が芽を吹き出しており、春の息吹を感じて清々しい。
桜もソメイヨシノに代わって、八重桜が満開となっており、色鮮やかで美しい柔らかさを感じますね。
さらに、歩を進めると目の前に緑の桜を発見し、立ち止まって観察してみると、満開となっているその花びらは淡いうす緑で実に高貴な姿である。
早速調べてみると、「御衣黄桜」という八重桜の一種だそうで、一生添い遂げる縁起のよい花でそうである。
コースには、どこから来たのか陽気に誘い出され可愛い猫たちも集まってきて、触れ合いながらのジョグとなった。
引地川には、この日もカモや鯉が群れをなして泳いでおり、水温む春を楽しむ姿が見られた。
寒い時期には、これほどの数は見られなかったが、鯉達にとっても春はテンションが上がるようだ。
約1時間、川辺のコースをジョグって、大庭城址公園に入ると、名物のソメイヨシノはすっかり葉桜に変わっており、八重桜が見頃となっていた。
また、藤の花の名所ともなっているが、すでに開花し始めており 5月連休近くには素晴らしい藤棚が見られそうである。
公園内を観察しながらクロカンを楽しんだが、園内はメタセコイヤなどの新緑が芽を吹き始めており、初夏を感じる陽気で心地よい汗を流していた。