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カクレマショウ

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早寝早起き、そして「学習」

2007-10-11 | ■青森県
総務省統計局が行った社会生活基本調査(2006年)によれば、青森県民は、平日の就寝時刻・起床時刻とも、日本で最も早いのだそうです。就寝時刻は平均が午後10時32分で、全国平均より44分も早い。起床時刻は6時22分、こちらは全国平均と比べると17分早起き。

青森県は農業や漁業の従事者が多いし、高齢化率も高い。冬は雪に閉ざされる…といった要因を考えていけば、青森県民の「早寝早起き」傾向は当然といえば当然かも。加えて、有業者の一日の労働時間もトップクラス。男性が7時間22分で3位、女性は5時間57分で堂々1位。女性の方は全国平均と比べると1時間近くも多いのです。一生懸命働いてたっぷり睡眠を取る、という生活は、見方によっては健康的なのかもしれません。ま、その割には、脳卒中など生活習慣病の死亡率もトップクラスだし、肥満傾向も高いのですが。

おもしろいのは、家事関連時間。こちらは青森県は全国で最短レベルなのです。男性が34分で下から3番目、女性にいたっては3時間11分で最も短い。仕事に時間を取られて、家事に時間をかけてられないということか。

一方、青森地域社会研究所が実施した県内企業の新入社員に対する意識調査(2007年)では、「会社・仕事」と「家庭・生活」のどちらを重視するかという問いに、非常に興味深い「男女差」が出ています。つまり、「会社・仕事」を「重視する/やや重視する」と答えた人が、男性では18.1%なのに対して、女性は31.4%と、これまでの調査の中で初めて女性が男性を上回ったのだとか。前回調査(2003年)と比べると、男性はマイナス8.7ポイント、女性は逆に11.2ポイントも増えている。

いわゆる「会社人間・仕事人間」、男性より女性の方が多いとは、時代も変わったものです。ま、これは対象が新入社員なので、「家庭」というより、若い男性は自分の趣味とか生活の方が大事だということなのだと思いますけど、でもねえ…。やっぱり仕事がきちんとできてこそ、だと思うのはもう古いのでしょうか?

同じ調査で、「なぜ県内に就職したのか」という問い。「地方の方が生活が楽だから」が最も多くて33.9%。以下、「青森県が好きだから」26.8%、「地元のために自分の力を発揮したい」15.2%と続きます。以前の調査では、「地元のために…」の代わりに、「ただなんとなく」が3位を占めていたのですが、今回は「なんとなく」は7.6%しかいない。この入れ替わりはうれしい。若者の地元志向というのは以前からありましたが、明確な意志をもって地元に残る若者が増えているととらえたいものです。

「ワーク・ライフ・バランス」、最近よく耳にしますが、仕事と生活をどうバランスを取るかなんて、個人によって異なるのは当たり前だと思います。もちろん会社の方針とか環境によって左右される部分は大きいのでしょうが、「自分が今一番大切なことは何か」ということをしっかり抑えておけば、それはその人の「ワーク・ライフ・バランス」でしょう。

それと、もひとつ加えて、「ワーク・ライフ・スタディ・バランス」ってのも、これから大切かもしれない…と思っているところです。「スタディ」と言っても、机に向かって勉強するだけじゃなく、寝っ転がって読書でもいいし、テレビでも学習はできる。時間も短くたってかまわない。いずれにしても、意識して何かを「学習」するという習慣。それを継続するということ。人生の「キャリアアップ」って、そんなところからひそかに始まるものなのではないでしょうか。


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