無知の知

ほたるぶくろの日記

氏神さまに感謝

2011-03-19 22:42:37 | 日記
この数日間、アリとキリギリスの寓話を何度も思いだしていました。被災地外の人々による買い占めなどが問題化する中で、この説話がおもいだされたのです。キリギリスは夏の間「歌って遊びほうけていた」。アリはキリギリスに馬鹿にされながらも夏の間必死に「働いていた」。そして冬が来て食べ物がなくなりキリギリスは大変困ったという説話であり、アリのように「緊急時にむけて備えておくことは大事」だという教訓だそうです。

この説話は深く考えますとおかしな点があるのですが、ともかく「緊急時にむけて備える」のはいいのです。しかしそれは何も起こっていない、平和なときになされることです。もう大災害がおこってからものを買いあさる、というのは限りあるものを独り占めしようとする行為に等しいことです。報道や呼びかけもあって、大分下火になってきたようですが、これからまだまだ大変なことが起こるようですから、人々の心がもっと助け合う方向へと開かれることを願うばかりです。

停電に関しても小さなお子さんのいる家庭では大変なことだろうと思います。義妹も苦労しているようです。電話で切々と買い物に行っても物がないこと、夜の停電で子供が不安になってしまうことなど訴えてきます。いつまで続くか分からないことも辛い点のひとつです。なんとか節電と他の停止している火力発電所などの再開によって、停電が回避されるようになればと思います。

太陽活動は今週大分落ち着いています。目立ったフレア活動もなく、黒点も減って静かです。非常に活発だった地震の前の一週間とは大違いです。ともかく少し状況が落ち着いてくれたらと思います。被災地にも少しずつ物資が入り始めているようです。私たちはその活動に支障がでないよう、それぞれの持ち場でやるべきことをたんたんとやっていきたいとおもいます。

東京から脱出する、という方もいらっしゃるようですが、私には仕事がありますし、いろいろ縁があってここに暮らしています。このご縁に感謝してこの土地の精霊に気餅を奉納し、東京で暮らしていきます。農産物や牛乳から放射性ヨウ素131が検出されていますが、それもまだまだ大したことの無い量です。それでもこうして逐一発表されるこの状況は悪くないと思います。不安を煽る「政府の陰謀」を言い立てる方々は、概して放射線に関してあまり知識のないままにあれこれと発信しているようです。自分の不安を調べることできちんと解消するのではなく、ただただ「不安だ」と叫び回っているだけです。そのような言説にくれぐれも振り回されることがないよう、気を強く持って、前向きに、建設的に困難に向き合っていきたいとおもいます。