EMIとTABOの将棋世界

映画と海外ドラマの3行日誌。ネタバレしてません(たぶん)。ときどき辛口で失礼します。

不思議だったこと

2006-08-07 17:54:10 | 将棋関連
※ 高学年決勝戦の間、呼ばれて楽屋で待機

ところで大会でおや?と思ったことが2つある。1つはTABOの指し手。「居飛車」「相矢倉」「中飛車」という順に指し、4局目にやっと得意な「升田式」。5局目は「居飛車」だったという。居飛車は相手が振ってきたのでそういうことになったらしいが、「相矢倉」には驚いた。普段あまり指さないからだ。どうして?と聞いたら「だって指してみたかったんだもの」とTABO。普通全国大会だったら安全なところをいこうと思うのに、あえて得意でない手を指すというチャレンジをしてみたわけだ。2つ目のおや?は、会場で保護者同士がたくさん知り合いのようだった、ということだ。全国大会なのだから、県から2組しか出ていない。だけど会場ではまるで市内の大会のように「あら、元気でした?」みたいな会話がどこそこで聞かれた。上位入賞の楽屋裏にいるときも、うち以外は全員知り合いのような会話だった。うちは道場にはいって1年なので、出る大会は全部初めてなのだが、他の人たちはいろんな大会でいろんなつながりがしょっちゅうあるのかもしれない。帰りがけに、2位の子のおかあさんがわざわざ帰りに寄ってくれて、自己紹介をしてくれて、「これからよろしくお願いします」とあいさつをしてくれた。ぼーっとしていた私はいたく恐縮。しどろもどろで返したが、これからこんなふうに全国に知り合いができていくのかな、と不思議な感じがした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ところでEMIは

2006-08-07 10:21:26 | 将棋関連
※ TABOが話し掛けた決定的瞬間

今年の指導対局は3連敗の子が最優先、そして2敗の子、その後でほかの選手、という説明が当日のプログラムに明記されていた。EMIはがっかりして大会中むくれていた。清水女流プロは大会の様子を時々見にこられるけれど、みんなと雑談するという場所もなかった。ところが奇跡が起こった。まず最初の記念撮影のとき。「低学年のみなさんは壇上へ」と言われて、ふと見るとなんとTABOがちゃっかり清水女流プロの隣に座っているではないか。しかも、話し掛けられて会話していた! あとで聞いたら「どこから来たの?」「宮崎からです」「どのくらいかかったの?」「6時間です」のあとにしっかり「お姉ちゃんがファンなんです」と話したそうだ。あっぱれ、TABO。最後の授賞式のときにには、清水女流プロがTABOだけ名前を呼んで「TABO君おめでとう」と賞品を渡してくれた(と一番前で見ていたYOUとEMIが言っていた)。チャンスはもう一回やってきた。最後に入賞者だけの記念撮影があった。また壇上に並ぼうとしたとき、TABOが清水女流プロに「ねえねえ」と手で合図をしたのが見えた。すると清水女流プロが、会場のEMIに手を振ってくれて、撮影後手招きして壇上にあげてくれて、そのまま舞台袖に行ってサインをしてくださったのである! (あとで聞いたらTABOはもうこのときしかない、と思って、「お姉ちゃんが本を持ってきていて、サインをほしがっているんです」と話し掛けたのだそうだ)  私はこの様子を会場のうしろで見ていたのだ。だから私の手の届かないところで、まるでテレビドラマのワンシーンのような光景が進行していったのである。TABOがステージ上で一生懸命「ねえねえ」と清水女流プロにサインを送ったとき、思いもかけない出来事になぜか胸がいっぱにいなって涙がこぼれそうになった。TABOの3位が決まったときも、賞状をもらうときも、涙なんて出てこなかったのに! ステージに上がるEMI、うれしそうなEMIの後ろ姿を見つめながら、倉敷に来てよかった。ありがとうありがとうと、何度も何度もつぶやいて涙を我慢した。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大会当日

2006-08-07 10:00:00 | 将棋関連
6時に起きて7時にレストランで朝定食。8時に会場に到着、受け付けをすませた。TABOかなり緊張。ホールでまず記念写真を撮り、すぐ対局となった。20分の30秒という持ち時間なのに、1局目はちょっと周囲を見渡しているうちに席からいなくなった。なんと5分経ってないのに一番に終わり勝ち。2局目は遠くから見ていたら5秒将棋のような早指しでこちらも5分くらいで勝ち。あまりの早指しにYOUが「今度序盤でゆっくり考えたらきびだんごをあげるからね」と言ったら、3局目はまあ普通の速度で指して勝ち。3連勝したら決勝リーグに進むということで、ここでくじをひいてトーナメント方式となった。4局目もTABOの玉側に手が伸びないうちに勝ち。そしてこれさえ勝てば壇上で決勝戦、という5局目。ほんのわずかにTABO優勢だったのに、突いた歩のところを攻めこまれて負けた(これは見ていたEMIの言葉)。一瞬、勝てる将棋だったのに、という気持ちが頭をよぎったが、長野から付き添ってくれた母が「ここまでこられたのはラッキーだった、だって一番先に負けた相手と当たっていたらここまでこられなかったじゃない」と言ってくれた。ステージの決勝戦は優勝した子が途中からずっと優勢で勝ちきった。それからすぐ大会本部で呼ばれて、私とTABOは閉会式のために楽屋待機し、高学年の優勝決定戦の後ですぐ閉会式となった。私は舞台の袖から様子を見た。スイス方式(というんでしょうか)は厳しい。飛びぬけた実力がないとあがれない。僅差では優勝できないように感じた。3位の賞状を受けとるTABOを見て、少しほっとした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

倉敷入り

2006-08-07 09:41:51 | 将棋関連
※写真は高速バス内。日本地図を見ながらラジオを聞いているTABO

ツレモリさんからアドバイスをいただき、大会前日に倉敷に入る。朝8時半に都城北から高速バスで博多、それから新幹線で岡山、乗り換えて午後2時半過ぎに倉敷。片道6時間かかった。とにかく一目散に大山名人記念館へ。ちょうど大人の将棋教室があり、名札をしていなかったので教室生ではないと思うけれど、若い大人の方に2局指してもらうことができた。「夢のようだ~」とTABOは大喜び!! 閉館時間ぎりぎりまで指して、それから徒歩で宿泊先のビジネスホテルに向かった。夜は先生が出発前に貸してくださった本を読んで過ごす。9時になったら「ぼくは明日大会なのでもう寝ます」と言ってベッドにはいった。うとうとしかけた時に「プレッシャーや~」とひとこと。「どうして?」と聞いたら「先生のためにも勝たんといかん」とTABO。「勝っても負けてもTABOの強さは変わらない」と言ったら、「だけどぼくこういうプレッシャー好きや~」と言ってにこにこして寝た。先生のためにも,と言ったのには理由がある。前日TABOは道場で先生に呼ばれて「TABO君は勝つ。だって強いんだから、信じているよ」と言われたそうだ。(TABOから聞いたのでニュアンスは大部違うのかもしれないが。) 普段だったら「勝っても負けても気にしないでのびのび指しなさい」と先生はおっしゃるので、心中で(え~え~びっくり~)だったのだが、こういう作戦になったのかなあ、と思って、私もTABOに日頃言わないけれど「勝ってきなさい」と言ってみることにした。きっと寝る前に先生の言葉を思い出したのだろう。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする