きょうは将棋合宿第二弾だったらしい。今度の日曜日に大会があるのだが、それに出る人は特別に習う日だったようだ。うちは出ないので関係ないのだが、とりあえず参加してみた。必至問題やトーナメント戦があり、団体戦などもあって、勉強になった。トーナメントでは勝ち抜きでTABOが決勝に上がり、みんなが取り囲む中有段者と決勝戦を行った。白熱した対局で勝てるかもと思える場面もあったのだが、惜しくも負けた。TABOは泣くかと思ったら泣かなかった。だけど何キロかやせたみたいにエネルギー消費していた。EMIは8枚落ちで先生に完全に勝ち、もうこの駒落ちでは本気でも勝てない、強くなった、とほめられていた。こんなに将棋に時間が使えることは幸せなことだ。子どもたちに幸せだということを少しでもわかってほしい。
きのうはいれこんで将棋を指していたせいか、夜中にEMIがうんうんうなっていた。それでちょっと心配になり、起きて見ていたら、突然TABOの方が起き上がり正座して言ったひとこと。「これはいい手が浮かんだぞ」 「どんな手なの?」と聞いたら、にこにこ笑ってまた寝てしまった。まだEMがうなっていたので、揺り起こして「どんな夢見たの」と聞いたら「対局していた」と。どうやら二人とも同じ時間に対局の夢を見ていたらしい。そしてEMIの方が盤上では劣勢だったのだろう。道場から帰ってきて、ふたりである手を研究していたので、結果一日10時間くらい指していたのではないだろうか。将棋だけ勉強していてもたぶん強くなれない。図形も数学も必要だ。EMIが定跡を知らないのに詰めのところで思わぬ力を発揮するのは、図形が好きだからに違いない。それになにより集中力と精神力が必要だ。1歩でも近づければきっと将来何かの役に立つだろう。
午後から道場へ。EMIが今までは絶対に勝てなかったAクラスの子に1勝して、その後はずっと大人の人にけいこをつけてもらうことができた。道場でも、だが、家に帰っても研究に余念がないので、その成果が目に見えて表れてきたのだろう。絶対負けたくないので、私も倍勉強しないと!
毎日TABOとEMIと私と3人で午後道場に通う。子どもたちがとっても多くて、指す相手がいっぱいいた。詰め将棋、棋譜並べ、対局と3本立てを毎日5時間。必死問題や次の1手問題などもあり、あるときはわきあいあい、あるときは厳しく、充実した夏休みだった。私自身は夏休み中に定跡を覚えて盤上に再現する、という課題に取り組んだ。特筆すべきはEMIの伸び。途中負けがこんで、泣いた日もあったけど、すごく力をつけた。5手詰をすらすらと解けるようになったんだもんなあ~。すごいぞ、EMI。