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交渉の難しさ

二審は運転差し止め認めず=志賀原発「指針適合、危険ない」-名古屋高裁支部(時事通信) - goo ニュース

こういうのって疑心暗鬼が募りもう交渉など出来ない状態なんだろうな。下記は創作というか妄想。

住民は最初から北陸電力を疑っているのでどんなに安全でも安心はしない。北電もそれが分かっているから、不利な情報は出さない、隠すなどが行われていても不思議ではない。仮に北電が真摯に真実を伝えたとしたらどうであろう、真実とはちょっとしたミスも含まれるであろう。住民はミスで「包み隠さず話してくれてありがとう」などと思うはずも無く、「より危険だ」という意識になるに違いない。北電もそれが分かっているので情報をコントロールすることを重要視するようになる。どうせ住民への心証は落ちているのだからどうだっていい。

とこのような妄想も容易だ。それほど「話し合い」は難しい。上記の例で言うと住民は北電について都合のいい情報しか信じない、例えば「原発は危ない」など。いくら本当のことを北電が伝えても住民の耳に届かないのだ。住民が損害賠償をしているのであれば賠償金の多少で交渉になりうる。しかし、住民の操業停止という主張はもう交渉のテーブルに着かないという宣言と同じなのだ。

このようなことは世界にも多数有る。日本人同士でも交渉はこのように難航するのだ。宗教や言語、文化が違えばこの交渉はもっと困難を極める。上記の例で言えばアメかムチでいえばアメが一切効かないので交渉を解決するにはムチしかないということになる(=それが敗訴、外交問題では戦争)。またこの例は裁判所という司法システムが機能しているが、外交問題などでは法も裁判も警察もいないのだ(だからムチ戦略=戦争が紛争解決の唯一の手段)。

話し合いで解決をするのがいかに大変かという事例だ。外交問題を話し合いで解決できると主張する人が多いようだがそれはすごく難しい。その最たる例がパレスチナであろう。

最後に「話せば分かる」by犬養毅

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