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受動喫煙の被害がよく分からない件

神奈川県は受動喫煙防止条例を本気で作りにきた。そこでロジックを調べてみたのだが完璧じゃん。少なくとも論理は完璧である。簡単に流れを説明するとWHOで「受動喫煙防止」を決め、国が批准し、国が健康増進法を制定したことを受けたものである。受動喫煙の健康被害のリスクはおいておいてロジックとしては完璧じゃん。

喫煙して健康被害は明白なのだから、受動喫煙でも健康被害はレベルを無視すれば当然起こり得る、自明。ではそのリスクと言うか程度はどうなこかという点だ。で、Wikipediaの登場だ。どうもよく分からないのであるが、被害の量はよく分かっていないというか参考文献が2本しかないらしい。水でも酸素でも人を殺せるご時世にただ「ハザードがあることは明白だ」という理由で喫煙が妨害されるのは論理的におかしいと思う。そもそも論として神奈川県は癌での死亡率を下げようとしているのだが、その第一は乳癌の撲滅だ(これはこれで対応をしている)、そして次は大腸癌なのだ。なんか無理やり感が香る。

関係ないが寿命が延びれば癌で死ぬのは悪くないと思うのだ。資料では平均寿命に関する言及は一切無い。であれば癌で死ぬのが県として嫌であれば殺人とか自殺とか、とにかく寿命を下げれば癌化率は減るよ。少なくとも乳癌以外の若年癌を避ける啓蒙にはなってない。でその結論が「受動喫煙防止」だから、民主党万歳。

「喫煙は迷惑をかけるからだめだ」という本音を受動喫煙を否定する(理論武装する)のであれば、それは逆に危うい論理だと思うのだ。呼吸器疾患の大きい原因は当然自動車(特にディーゼル)だし、健康被害が明白で訴訟も起きている。また職場での喫煙による受動喫煙を排除したいというのは分かる、しかし職場の禁煙(分煙)は進んでいる(と理解している)。それを民間の娯楽施設で強要しなくてもと思うのだ。スタバは禁煙だし、レストランでもランチタイムは禁煙は多いと思う。なので健康被害を重視するのであればまずはクルマだろと思うのだ。それが屁理屈というのであれば、受動喫煙自体が屁理屈だ。健康被害を考えた場合、公共の場はほとんどが禁煙なので、少し民間の施設へ入る際に気をつければ済む話なのだ。しかも毎日6時間くらい居酒屋に入り浸らなければ健康被害は存在できないであろう(それでも直接喫煙しているわけではないので健康被害が生じるのか怪しいが)。

 

以前のエントリーでも触れているが、この条例に反対しているわけではない。実験をすればいいと思っている、そして私の飲みに行く回数が減ることを期待している。飲みたければ新宿でも品川でも町田でもあるのだから。そして経済がどれだけ落ち込むか、特に横浜駅西口がどうなるか純粋に興味がある。(事業者には死活問題かもしれないがあくまでもロジックとしての考察)

横浜市では横浜駅の禁煙地区を増やした。私は「ここが禁煙」という主張よりも「ここで吸って下さい」という方が合理的だと思うのだがそうはならなかった。クソ名古屋駅のようだ(違反者多数、だって当然でしょ)。人が多いところでは吸わないが、吸える場所を明示する方が誘導できると思うのであるが。誘導を失敗したので過激論者は「もっと厳罰を」と言うが、厳罰主義で上手く行かないのは2千年前に秦の始皇帝が厳罰主義で失敗した経験を生かせないというか無知で馬鹿なのだろう。知能が足らん。

政治的な対応はちょっとおいておいて本題。受動喫煙で健康被害の実例、または現実的な可能性はあるのだろうか?まず無いと思うのが普通なのだが。

 

もう1つ疑問。神奈川県は「煙草はダメ」なのだが「酒は適量」を推奨している。基本的には毒である(致死量のハードルの低い、病気を誘発する)アルコールを飲まない方が健康にいいと思うのだが、未成年は除く飲酒経験者の方が優位に寿命が長いのであろうか?

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