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陰謀論を笑う

製造業の落ち込みっぷりが毎日報道されているがいまいち分からない部分がある。昨年の10月頃は'08/12期で黒字見込みだったのが一転'09/03期には赤字とのこと。トヨタは'08/12期は予想で6,000億の黒字から'09/03は4,000億の赤字とのこと。2ヶ月で何故1兆円も損ができるのであろうか。まぁ会計にも経営にもど素人なのだが。

これは在庫を多く持ちすぎていたのではないかと思ったが'08/12期のトヨタの財務報告を見ると'08/03期から棚卸資産は増えてないし、流動負債は5,000億増えているが(固定負債は4,000億減少)、現金が1.8兆円あるしなぁ。キャッシュフローも悪くなって無いし。まぁ売上高は下がっているようだが。

どこの企業も申し合わせたように赤字だと騒いでいるが例に挙げたトヨタを筆頭に、財務状況が悪くなかった企業が一気に(2ヶ月で)赤字っておかしくないか?

会計手法で在庫とか保有株式・債権をドサクサに紛れて評価損を挙げるとか。例えば売上ゼロでも人件費が20,000人×月給@50万としても100億円だし、固定費全体でも1兆円は行かないような気がする。仮に固定費が1兆円であれば雇用の占める割合など微々たる物で、リストラの口実になっているという革新政党の言論が現実じみてくる。多分私が知らない基礎知識があるはず、だれか説明してくれないかなぁ。

やっと本題。革新政党や労働組合は「経営陣はやることをやらずに人を切る」とか陰謀論のように発言するが、この程度の分析はど素人でも20分で出来る(多分間違っているけど)。馬鹿しか言えないような発言ならしない方がましだと思うんだけど。

しかしなんで革新系は陰謀論が好きなんだろう?与党政治家は武器商人のために戦争を欲するとか、役人は非効率で無駄な仕事しかしないとか、企業は人を切るために赤字にするとか(まぁ今回導入はこれそのものなんだけど)。もうちょっと具体的に技術的な突っ込みが無ければなんの説得力も無いと思うんだけど。

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