荻野三十七彦・森安彦ほか・東京にふる里をつくる会/名著出版
私は横浜生まれの横浜育ちだから、東京の歴史はほとんど知らない。
特に今、縁のある世田谷区のことは全然知らないため、こんな本を借りてみたのだが、めっちゃ古い本だ。
世田谷区は23区の中では大田区に次いで広いが、以前よりたくさんの村があり、それが統合されてきた歴史がある。なので世田谷区の歴史は一律ではないのだが、吉良家の領地だったところが、井伊家の領地になり、豪農を取り込んで、農民の分断をはかり、それが幕末の世直し騒動に繋がったり、明治以降も神奈川県との県境問題とかあったりして興味深い。そうか世田谷区は川崎市と接していたんだな。川崎に一部世田谷にもあるような名前が見えるのはそう言う歴史があるからか。
江戸時代の人々の生活に関わる記述も面白かったな。七種粥の日には、なずなしかご飯に入ってないとか・・。
またこういう本があれば読んでみたい。