宮崎正弘×渡辺惣樹/ビジネス社
よほど過激なことが書いてあるか、と思ったがそうでもなく、安心して読めた。幕末から解き起こしており、ペリーやハリスがいかに日本に対して配慮した交渉をしてくれていたかということから書かれていたのが意外だった。当時アメリカは新興国であり、日本に対しては慎重に対応していたのだ。逆に老獪だったのがイギリスだね。
セオドア・ルーズベルトまでは日米は密月状態だった。だがそのあとからおかしくなった。パナマ運河の開通、アメリカによるフィリピンの領有、親中への方針転換の中、大統領が何代か交代したことで決定的となった。ドイツは三国干渉に見られる通り、最初は反日だったのに、日本はアメリカとうまく行かなくなったのでドイツとくっつかざるを得なくなった。。。
ここで詳しく書くのは遠慮するが、奇しくもこの本を読み終わったのが12月8日、日米開戦の日だった。