今日のダボス行きは、本当に充実して、得るものも多かったけど、流石にアインジーデルン駅にたどり着いた時にはヘトヘトになっていた。今日の夕飯は、ホテルのレストランに作ってもらったものを各自部屋に持って帰って食べることになった。
道中、ホテルのリゾットが美味しいという話を聞いていたので、99%リゾットにしようと思っていたのだが、メニューを一瞥して“Polenta”の文字を見た途端、気が変わった。
憧れのポレンタをまさかイタリアではなく、ここで食べれるのか!
っていうか、ここはまるでイタリアの雰囲気だ。
なぜポレンタに憧れていたのかについては、当ブログでも昔書いている。
https://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/ae0d131297a789e0408549e8c8d94a1f
つまり、最盛期のローマでは、小麦や水は、都市部ではただで入手出来たので、どんな貧乏人でも小麦を鉢ですりつぶして水で練った「プルテス」と呼ばれるお粥だけは食べることが出来た・・その貧民の食事「プルテス」をルーツに持つと言われるのが、「ポレンタ」なのだ。ポレンタは小麦ではなく、トウモロコシの粉を使っているが、貧民のための食事が生き残るなんて、素晴らしいじゃないか!と思ったからである。
上にかかっているのはキノコソースなので、下の黄色いつぶつぶがポレンタ。たしかにおかゆの一種である。
日本人であれば、お米を使ったリゾットの方が美味しいと感じるかもしれないが、ポレンタはポレンタで美味しい。しかもお腹にたまる。当時のプルテスにはこんなに美味しいソースはかけられていなかったのではないかと思うが、貧民の食事にとって満腹感を得られることは重要だから、やはり素晴らしい食事であるといえよう。