さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

サン・ピエール・サン・ポール大聖堂(ナント)

2019-03-01 23:41:51 | ただの日記
再び、ナントでの最終日(2/2)に見たものについて、書いていくことにします。

まずサン・ニコラ教会とロワイヤル広場の噴水を見た後、大聖堂に足を運びました。


こんな風に、ナントの歴史ある街並みを抜けた向こうに大聖堂がちらっと見えた時は、感動しましたね。


まるで絵にかいたような素晴らしいゴシック建築ですね。

1434年に建設が始まり、完成までに457年の歳月を要した(1891年に完成)そうです。なかなか完成しない建物の代名詞、ガウディのサグラダファミリアですら、たかだか140年足らずだということを考えると、457年って凄すぎません?


中に入ると、白亜の世界に心を持って行かれました。


ゴシック建築ならではの天井のヴォールト。


我々を創世記にいざなう彫像たち。


おごそかな祭壇。


そしてステンドグラス。


ひときわ濃い色のステンドグラスの下に眠るのは、1488年に死去したブルターニュ公国最後の大公フランソワ2世とその公妃マルグリット・ド・フォアです。

ブルターニュ公国はフランソワ2世の急死後、わずか11歳の一人娘が残され、貴族らの内紛はフランスの介入を招き、ついにはフランスに併合されてしまったのです。


そのフランソワ2世ご夫妻のお墓は、ルネサンス様式だそうで、大変見事な装飾が施されています。


その墓を守る彫像群にはそれぞれ意味があるようです。ちょっとタロットカードの大アルカナを連想してしまいますね。


四隅を守る彫像たちの持ち物はなんだかとっても不思議です。


不思議というかカッコいいというか。


でも前が女の人の顔なのに、後ろにおじいさんの顔がついていたりするから、ちょっと怖くもあります。


オルガニストさんがちょろっと練習を始めて・・まるで現代音楽みたいな曲でしたが・・音色も楽しむことができました。


建物の後ろ側も見ごたえあります。フライングバットレスもしっかり組まれていることがわかります。


大聖堂の付近に古い遺構があります。


どうやら15世紀ごろの出入口のようですね。古びた感じにとってもロマンを掻き立てられますが、一方で、あんなところに閉じ込められたらいやだ・・という恐怖感も煽られますね。


を、こちらは3世紀と書いてあるぞ。3世紀といえばローマ帝国の時代。そもそもこのナントの地は、紀元前70年頃にガリア人の一部族であるナムネティ人によって作られた町であるが、紀元前56年にユリウス・カエサルによって占領され、ポルトゥス・ナムネトゥス(Portus Namnetus)と呼ばれている。3世紀ごろにはロワール川沿いの主要都市となっていたというから、壁一つにも歴史の重さを感じるねぇ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする