今日は、フルートの生徒さんのレッスンを聴講するために、ベルンへ。
チューリッヒ芸術大学には演奏家を目指す人が集まり、ベルン芸術大学には指導者を目指す人が集まるという傾向の違いがあるそうだ。
そういえば泊まっているホテルの外観を撮ってなかったので、ようやくワンショット。
こちらが最寄りのアインジーデルン駅。
今日は肌色の電車が、綺麗に撮れるかな?
でも、乗るのはこっち。
今日は車内も写してみた。赤い椅子がとてもきれい。
昨日とは表情の違うチューリッヒ湖を見る。
ヴェーレンスヴィル駅で乗り換えてチューリッヒ中央駅へ向かう。赤い電車が来たぞーと思ったら
側面が青くて、しかも機関車だ!
チューリッヒ中央駅。左側の天井が黄色く見えるが
本物の金が混ぜてあるんだって。うっそー!
ベルン行きの列車到着。
「世界の車窓から」気分が高まる。
中に入ると、今度は椅子の色が緑色だ。
ベルン駅近くで、こんなかわいい電車と並走する。
ベルン到着。
地上に出るやいなや、赤いトラムに遭遇。
昼食はこちらのお店で。
こちらはリベラというスイス独特の飲み物。乳清にハーブなどをミックスして作られた甘い炭酸飲料で、アップルサイダーみたいにとても美味しい。チーズを沢山食べる国だから副産物として乳清も沢山出るだろう。うまい利用法を考えたものだ。
レッスン聴講前の時間を使って、ちょっと市内散歩。これは連邦議事堂。20世紀初頭に完成したものだ。
議事堂のアーチを通り抜けると、素晴らしい景色が待っていた。
赤茶けた屋根の群落がずらり。対戦中の爆撃を免れ、ほとんど無傷で中世の姿が残っているのだ。
この川はアーレ川といい、アルプスの水を集めて流れている。
この川が台地にぶつかり、大きく湾曲し、周囲を削り、高い断崖に三方を囲まれた半島のような自然の砦が出来上がった。そこに築かれた要塞都市がベルンなのである。
矢張り絵になる赤いトラム。
石造りのアーケードも趣深い。
この扉は有事の際のシェルターにつながる扉。
平時の際は、お店として活用されている。
お次はベルナー・ミュンスター。尖塔はスイス随一の高さ100.6メートルを誇る。カメラで全体を写すのは至難の技。
さて、全部は無理だけど、途中まで登ってきますよ。
と言ってはきたものの、階段は一人しか通れないほど狭く、踊り場がないから、正直言って東京タワーより疲れる。息をゼイゼイ言わせて、のぼりつつ、空気がとても冷たいので、明日の追加レッスン前に喉を痛めないかとても心配に。
第一段階まで登ったところで諦めたが、それでも登って良かったと思える絶景を楽しんだ。
特にお気に入りの景色はこちら。
この赤茶けた旧市街は世界遺産になっている。
降りて行く途中で、一箇所ステンドグラスがきれいに見えるところがあった。
教会を離れて再び町歩き。この時計塔もとても素敵。
さて、いよいよベルン芸術大学に向かう。
大学の校舎はスイス軍の馬小屋を活用して作ったものだという。チューリッヒ芸術大学はヨーグルト工場だったわけだし、この国は建物を壊さずに大事に使う国なのね。
中に入るとこんな感じ。
薄い黄色がとても上品。
掲示板に、楽器をいくらで譲ります的なご案内が色々載っていた。
さて、こちらの部屋で、2時間みっちりレッスンを聴講。
テレマンの12のファンタジーより2番と、ライネッケのフルート協奏曲のレッスンだった。
テレマンのレッスン風景を聴いて、バロックってやはり難しいなと思った。大事な音以外は軽く吹くとのことであるが、具体的にどの音が大事なのかわかることが大切なのだ。バロックはポリフォニーであるから、一連の音符の連続のように見える部分がじつは上声部と下声部に分かれており、それぞれに大事な音とそうでない音がある。それを区別して吹かれたら、よりメリハリのある楽しい演奏に感じられるようになった。
ライネッケでは、この部分歌ってみろ〜と、いきなり教授からご指名。冷や汗ものだったが、授業に貢献できたようで嬉しかった。
夕食はこちらのラビオリか
スパイシーなソーセージを選択して食べた。私はソーセージにしたが、だった二本でお腹いっぱい。こちらのものは小さく地は見えても意外に食べ応えのあるものばかり。バラの香りのする紅茶も美味しかった。
帰り際に別の色のトラムや
キカイダーみたいな車両を見た。今の若い人にキカイダーとか言っても全く刺さらないね。
デザインに遊び心があってなかなかいいと思うんだが。
こっちはまるで新幹線だな。
こっちは鳥みたいな顔でかわいい。
最後にもう一回肌色車両に挑戦。肌色というか紅茶色みたいだな。