今回も素晴らしい特集だった。
まず冒頭に、三浦文彰がバイオリンソロを披露する「真田丸」のテーマ曲。
毎週聴いている曲ではあるが、三浦さんの演奏している姿を目の当たりにすると、ますますバイオリンの力強さを感じる。想像していた通り、冒頭は元弓でしっかりお弾きになっている。流れるような部分、優雅な部分も芯がしっかりしているように聞こえる。演奏を聴きながら、作曲者である服部隆之さんが、真田丸のテーマ曲として、バイオリンソロが活躍する曲を作ったのかがわかるような気がした。
秀吉や家康、北条、上杉・・等、大大名に翻弄されつつ、真田家の生き残りをかけて、智略を用いて奮闘する人間の生きざまがバイオリンでうまく表現されていると思った。ある時は力強く、ある時はしなやかに、ある時は細かく・・・色々立ち回りながらも、筋の通った生き方が見えて来る。名曲だなぁ・・・きっと、真田丸の放映が終わっても、演奏し続けられる曲になるはずだ。私もいつか・・・。
次は、金子三勇士さんのピアノによる、ドビュッシーの「月の光」 。私は、こんな素敵な月の光を聴くのは初めてかもしれない。間の取り方が絶妙だ。冒頭の部分なんか、静寂を極めた湖水の上に、月の光が「ぽぉぉ~」っと映り込むような情景が目に浮かんでくる。時折吹くそよ風・・・それにつられて水面にちょっとしたさざなみが立つ・・それにつれて月の光もちらっと動いて、照り返しがキラっとするのを見つめる人間の心も揺れ動く・・そんな感じがする。
金子三勇士さんは初めてパリに行った時、現地で「月の光」を聴いて、まるでフランス語だ・・と感じ、言語と曲のつながりを身をもって感じたというが、金子さんの演奏からはフランス語の匂いは感じられない。それもそのはず、金子さんは日本人の父とハンガリー人の母を持ち、英語にも堪能な方。今回の演奏は日本語と英語とハンガリー語を混ぜた演奏にしているというテロップが流れたのを見て、なるほど・・と思った。間の取り方は、日本に近いのかな。ピアノのタッチは英語のように子音のはっきりした言語を感じる。私はハンガリー語は知らないけど、オーストリアと一緒の国だったこともあるののだから、ドイツ語の影響を多少は受けてるのかな・・とすると、子音はある程度はっきり発音するだろうな。。そんなことを考えながら聴いていた。
三番目は實川風さんの、ドビュッシーの「花火」。同じドビュッシーなのに、月の光は譜面づら的には私でも弾けるような音符の少ない曲。片や花火は、無数の細かい音符のちりばめられた、聴くなり「こりゃぁ~無理」と思ってしまうようなすごい曲である。そんな細かい音符を、「一つも無駄な音を出さないピアニスト」と評される實川さんだけに、今回の演奏も1音1音に気持ちがこもってて、色がついているように感じられる。花火というものは単発ではなく、色々重ねて打ち上げられるが、細かい音符の中に、ポツっ、ポツっと色彩の違う音が混じる様子は、色の違う花火が重ねて打ち上げられている様子、そして一つの花火の中でも特に輝かしい色で光る部分などを表現しているようで、まさしく色彩感覚あふれる演奏だった。實川さんのバックで、あごをにゅーっと上げて、曲に浸ってしまっている感じの五嶋龍さんが一瞬映ったのが面白かった。
最後はエリック・ミヤシロさんによるイパネマの娘。リオ五輪関係で、この曲は最近よく耳にするが、どの編曲とも感じの違うかっこいい編曲だった。特にアドリブの見せ所である中間部のエリックさんのフリューゲルホルンさばき・・・・おもわず「さばき」という言葉を使ってしまいたくなる名演だった。エリックさんって中学生の頃からプロ活動をされていたのね。・・・すごい。
まず冒頭に、三浦文彰がバイオリンソロを披露する「真田丸」のテーマ曲。
毎週聴いている曲ではあるが、三浦さんの演奏している姿を目の当たりにすると、ますますバイオリンの力強さを感じる。想像していた通り、冒頭は元弓でしっかりお弾きになっている。流れるような部分、優雅な部分も芯がしっかりしているように聞こえる。演奏を聴きながら、作曲者である服部隆之さんが、真田丸のテーマ曲として、バイオリンソロが活躍する曲を作ったのかがわかるような気がした。
秀吉や家康、北条、上杉・・等、大大名に翻弄されつつ、真田家の生き残りをかけて、智略を用いて奮闘する人間の生きざまがバイオリンでうまく表現されていると思った。ある時は力強く、ある時はしなやかに、ある時は細かく・・・色々立ち回りながらも、筋の通った生き方が見えて来る。名曲だなぁ・・・きっと、真田丸の放映が終わっても、演奏し続けられる曲になるはずだ。私もいつか・・・。
次は、金子三勇士さんのピアノによる、ドビュッシーの「月の光」 。私は、こんな素敵な月の光を聴くのは初めてかもしれない。間の取り方が絶妙だ。冒頭の部分なんか、静寂を極めた湖水の上に、月の光が「ぽぉぉ~」っと映り込むような情景が目に浮かんでくる。時折吹くそよ風・・・それにつられて水面にちょっとしたさざなみが立つ・・それにつれて月の光もちらっと動いて、照り返しがキラっとするのを見つめる人間の心も揺れ動く・・そんな感じがする。
金子三勇士さんは初めてパリに行った時、現地で「月の光」を聴いて、まるでフランス語だ・・と感じ、言語と曲のつながりを身をもって感じたというが、金子さんの演奏からはフランス語の匂いは感じられない。それもそのはず、金子さんは日本人の父とハンガリー人の母を持ち、英語にも堪能な方。今回の演奏は日本語と英語とハンガリー語を混ぜた演奏にしているというテロップが流れたのを見て、なるほど・・と思った。間の取り方は、日本に近いのかな。ピアノのタッチは英語のように子音のはっきりした言語を感じる。私はハンガリー語は知らないけど、オーストリアと一緒の国だったこともあるののだから、ドイツ語の影響を多少は受けてるのかな・・とすると、子音はある程度はっきり発音するだろうな。。そんなことを考えながら聴いていた。
三番目は實川風さんの、ドビュッシーの「花火」。同じドビュッシーなのに、月の光は譜面づら的には私でも弾けるような音符の少ない曲。片や花火は、無数の細かい音符のちりばめられた、聴くなり「こりゃぁ~無理」と思ってしまうようなすごい曲である。そんな細かい音符を、「一つも無駄な音を出さないピアニスト」と評される實川さんだけに、今回の演奏も1音1音に気持ちがこもってて、色がついているように感じられる。花火というものは単発ではなく、色々重ねて打ち上げられるが、細かい音符の中に、ポツっ、ポツっと色彩の違う音が混じる様子は、色の違う花火が重ねて打ち上げられている様子、そして一つの花火の中でも特に輝かしい色で光る部分などを表現しているようで、まさしく色彩感覚あふれる演奏だった。實川さんのバックで、あごをにゅーっと上げて、曲に浸ってしまっている感じの五嶋龍さんが一瞬映ったのが面白かった。
最後はエリック・ミヤシロさんによるイパネマの娘。リオ五輪関係で、この曲は最近よく耳にするが、どの編曲とも感じの違うかっこいい編曲だった。特にアドリブの見せ所である中間部のエリックさんのフリューゲルホルンさばき・・・・おもわず「さばき」という言葉を使ってしまいたくなる名演だった。エリックさんって中学生の頃からプロ活動をされていたのね。・・・すごい。