(【読書録】そーなんだ!社会編62)
社会人になってから、出勤してるなら使わない日はまずない・・とまで言えるものの一つが印鑑である。そんなに日常的に使うものなのに、意外に知らなかったのが印鑑の歴史。
印鑑の歴史といえば、5千年以上前のメソポタミアで、粘土に押し付けるタイプの印が誕生し、その後、私の大好きな円筒印章とか、ローマ時代の指輪型のハンコとか、ロウを垂らして手紙を封印する時の印とか(私も持ってるけど)色々あって、全部好きだけど、やっぱり一番ソソられるのが『漢委奴国王』の金印だなあ。
小学校の教科書か参考書に乗ってる金印の写真を初めて見た時、私は思わず「これに朱肉をたっぷりつけて、押してみてぇ~」という衝動に駆られて仕方が無かったことを思い出す(だから先日、金印のレプリカを売ってるとかいう博物館の話題が出た時、燃えちゃったんだけどね)。
単にスタンプが好きだったからだけかもしれないが、綺麗に印鑑が押せた時って、それなりに快感だからねぇ。私はハンコへの興味が金印から始まっているので、どちらかというと四角いハンコが好き。
当ブログでも、中国で彫ってもらった四角い印鑑(画像左側)の話とか、
消しゴムを彫って作った落款の話とか(喜んで押しまくってますね)も登場している。
ま、そんな話はさておき、昔、教科書の写真を見るたびに
「押してぇ~」とソソられてたまらなかった金印は、実はほとんど押されてなかったらしい。権力を示すためのもので、実はハンコとしては使われていなかったそうなのだ。コイツは意外だなぁ。私はムダにソソられていたわけだ。
日本でハンコが実際に使われるようになったのは奈良時代になってからで、この頃天皇や役人が公文書に押していた印は、金印じゃなくて銅印だったそうだ。
ムム・・銅の印・・それはそれで、押してみてぇ~。
結局、日本の印鑑文化は律令制の時代から、ということになる。
20代の頃、国司・郡司から送られてくる文書が、内容に応じて、大臣までとか、天皇までとかに仕分けられた上で、しかるべき決裁が行われていたことを、本を読んでいて知り、現代の企業内稟議などと同じようなことが律令制の時代に行われたという事実に感動したものだ。子供の頃から歴史好きだったが、大人になってからもう一度学ぶ歴史はさらに面白いことも実感したわけだが、その律令制の中の稟議の原型の中に、その「銅印」が使われていたわけだな。
「そーなんだ!社会編62」の中には、上記の用途のほか、文字を書き替えたりできないようにすることを目的に、紙の全面に薄い色で大きな四角い印が押しまくられている「法隆寺献物帳」の写真も載っている。印鑑にそ~んな使い方があったのかぁ。現代で言えば、まるでコピー厳禁の会議資料に、透かしで配布番号が全面的に入っているのに似た印象を与える史料だなあ。
社会人になってから、出勤してるなら使わない日はまずない・・とまで言えるものの一つが印鑑である。そんなに日常的に使うものなのに、意外に知らなかったのが印鑑の歴史。
印鑑の歴史といえば、5千年以上前のメソポタミアで、粘土に押し付けるタイプの印が誕生し、その後、私の大好きな円筒印章とか、ローマ時代の指輪型のハンコとか、ロウを垂らして手紙を封印する時の印とか(私も持ってるけど)色々あって、全部好きだけど、やっぱり一番ソソられるのが『漢委奴国王』の金印だなあ。
小学校の教科書か参考書に乗ってる金印の写真を初めて見た時、私は思わず「これに朱肉をたっぷりつけて、押してみてぇ~」という衝動に駆られて仕方が無かったことを思い出す(だから先日、金印のレプリカを売ってるとかいう博物館の話題が出た時、燃えちゃったんだけどね)。
単にスタンプが好きだったからだけかもしれないが、綺麗に印鑑が押せた時って、それなりに快感だからねぇ。私はハンコへの興味が金印から始まっているので、どちらかというと四角いハンコが好き。
当ブログでも、中国で彫ってもらった四角い印鑑(画像左側)の話とか、
消しゴムを彫って作った落款の話とか(喜んで押しまくってますね)も登場している。
ま、そんな話はさておき、昔、教科書の写真を見るたびに
「押してぇ~」とソソられてたまらなかった金印は、実はほとんど押されてなかったらしい。権力を示すためのもので、実はハンコとしては使われていなかったそうなのだ。コイツは意外だなぁ。私はムダにソソられていたわけだ。
日本でハンコが実際に使われるようになったのは奈良時代になってからで、この頃天皇や役人が公文書に押していた印は、金印じゃなくて銅印だったそうだ。
ムム・・銅の印・・それはそれで、押してみてぇ~。
結局、日本の印鑑文化は律令制の時代から、ということになる。
20代の頃、国司・郡司から送られてくる文書が、内容に応じて、大臣までとか、天皇までとかに仕分けられた上で、しかるべき決裁が行われていたことを、本を読んでいて知り、現代の企業内稟議などと同じようなことが律令制の時代に行われたという事実に感動したものだ。子供の頃から歴史好きだったが、大人になってからもう一度学ぶ歴史はさらに面白いことも実感したわけだが、その律令制の中の稟議の原型の中に、その「銅印」が使われていたわけだな。
「そーなんだ!社会編62」の中には、上記の用途のほか、文字を書き替えたりできないようにすることを目的に、紙の全面に薄い色で大きな四角い印が押しまくられている「法隆寺献物帳」の写真も載っている。印鑑にそ~んな使い方があったのかぁ。現代で言えば、まるでコピー厳禁の会議資料に、透かしで配布番号が全面的に入っているのに似た印象を与える史料だなあ。