さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

熱戦 全日本フィギュア!

2009-12-27 23:33:51 | ただの日記
今年は練習に忙しく、大好きなフィギュアスケートもろくに見れずじまいで・・・。でも定演も終わった今週末は、かつてない全日本の熱い戦いをじっくり見ることが出来た。

全日本フィギュアをここまで熱心に見たのって初めてかもしれない。グランプリファイナルで男子は織田信成選手、女子は安藤美姫選手がバンクーバー五輪出場の内定をもらったが、全日本では男女とも残り2枠をめぐって熾烈な戦いが繰り広げられた。特に女子は近年急上昇中の鈴木明子選手と、4年前のシンデレラ中野友加里選手の対決に注目が集まった。

私は中野選手も鈴木選手も大好きだからなあ。ショートでは2人とも素晴らしい演技をして、中野選手2位、鈴木選手4位となり、1位の真央ちゃんと4位の鈴木選手の点差はわずか1.28点だった。そして迎えた今日のフリー。最終組の1番滑走が中野選手だったが冒頭の3回転ルッツをステップアウト。その後立て直したところは凄かったのだが、最後から2番目に滑った鈴木選手に逆転され、五輪にわずかに及ばなかった。鈴木選手195.90点、中野選手195.73点だから本当に僅差だよね。

鈴木選手はジャンプが終わった後の転倒こそあったものの、音楽(ウェストサイドストーリー)に乗った非常に感動的なプログラムだった。出だしからググッと心をつかむ大胆なポーズで始まり、知らない人でも「いいぞいいぞ明子」と応援したくなるような演技で、終盤の特徴的な激しいステップを滑りきってフィニッシュを迎えた時には、はじけるような拍手とスタンディングオベーションが待っていた。私もじーんと涙がにじんできた。わりとリラックスして見えた鈴木選手が、キスアンドクライで中野選手に勝ち、表彰台が確定したことがわかった瞬間に号泣したのを見て思わずもらい泣きしそうになった。

真央ちゃんも今季苦しんだ末の四連覇。昨日のショートの時は着氷したもののダウングレードされたトリプルアクセルが、今日はきれいに決めてきた。ショートの曲は去年のフリーの仮面舞踏会を短縮したもの。自分が実際に本番で演奏した曲なので、妙なところでブチブチ曲を切り貼りしているのが分かってしまい、もう少しうまい短縮の仕方は無かったのだろうかと思ってしまう。フリーの曲はラフマニノフの「鐘」ということだったが、合唱交響曲「鐘」ではなく、嬰ハ短調の前奏曲「鐘」の方だった。仮面の時もそう思ったが、真央ちゃんは最近繰り返しの多い曲を選ぶなあ。フリーの曲が初めから終わりまで一本調子なので、今日みたいに上手く行っている時はいいが、一旦崩れた時の気持ちの建て直しが難しいのではないかと素人ながらに心配をしてしまう。でもバンクーバーでは彼女の強さを信じよう。

男子は高橋大輔選手のエースとしての復活ニュースに沸いた。グランプリファイナルの時も、スピンが上手になったと思ったが、つらいリハビリを乗り越えてきたことで今までになかった筋肉がついたせいなのか、動きに新味が感じられ、何か生まれ変わってきた感じさえする。五輪ではジャンプに本調子が出れば、総合力で怪我以前より上回れるかもしれない。非常に楽しみだと思った。

大好きな高橋選手に加えて、3位に入って代表入りも果たした小塚崇彦選手にも注目したい。私はこの人が世界ジュニアで優勝した時のフリーを見てるのだが、その時にG・ガーシュインの「ピアノコンチェルトin F」かなんかを使ってて、子供なのに乗りにくい難しい曲を使うなあと思って感心してしまった。以来この人が使う曲はいつも何だか難しい。私は「小塚選手とキム・ヨナ選手の感性は似ているのではないか」とひそかに思っているのだがどうだろうか。今回のフリーではグランプリファイナルでの反省を元に、上半身をよく使う動きを取り入れてきたが、確かにフリーの中盤、思わず競技であることを忘れるぐらい、彼の演技に魅入ってしまった。終盤でジャンプミスが続いたのが残念だが、あれが無かったらもっと高得点がもらえただろう。高橋選手とは違う意味で不思議な持ち味をもつ選手なので、これからも注目して見て行きたい。
コメント (2)
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