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さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

大河ドラマ「光る君へ」第37話を見て

2024-09-30 22:59:11 | ドラマ鑑賞

子というものは同性の親に反発するものである。ましてや性格が似てるとなると・・・でも言っていいことと悪いことがある。母が嫡妻じゃなかったから自分は貧しい・・ってそれは違うだろ・・為時パパも違うことはバシッと言わないと・・・言えないか・・・。娘に悪口雑言言われても耐えるまひろ・・偉い。

しかしまぁ、彰子&女房たちで作る美しき源氏物語の冊子・・作っているシーンはなかなか興味深かった。いい紙を使っていても紫に黒じゃ見にくいんじゃないかね?とか、そんな刀でそんな厚さの紙が切れるんかい?とかツッコミどころはあったけど面白かった。

そして、道綱と実資の会話はまるで狂言回し。道綱が質問して実資が解説者のごとく答える。道綱はようやく本作での居場所を見つけたね。

性懲りも無く、ぼっちで呪術に励む伊周。壮大なる気力・体力・木の無駄遣い。あの時代は呪えは人が殺せると信じられていたとはいえ、ここまで効果ないのになぜやり続けるのかね? むしろ呪い道具が発見された時のリスクの方が大きいのに。

現代でも子供たちは、てるてる坊主なんて作ったところで晴れはしないことを、誰に教わらなくても経験上知っていて、てるてる坊主を作り続ける子供なんていないではないか? 私も1〜2度しか作った覚えないね。


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朝ドラ「虎に翼」を見終わって

2024-09-27 22:24:16 | ドラマ鑑賞

何十年も朝ドラを見てこなかった私が、ブギウギの後半から見るようになり、この虎に翼では最後まで大変に惹きつけられた。

常に攻めているドラマだった。

当時LGBTQに対する皆の意識が低い頃から、意識高い人たちが登場する違和感を言う人達もいたが、不利な立場であった女性達が頑張って地位を獲得していく中で、逆に自分たちは誰かを差別してはいないだろうかということを忘れない意味でも、現代に繋がる問題意識をドラマの中で出してきたことは良かったと思う。

ドラマ中で語り尽くせないことであっても、「あなたならどうする?」と視聴者に突きつけてくるような構成。ドラマの中で示されたことは一つの例であって、答えは一つではない。ヒロインは日本の法曹界で女性が活躍する道を開いた重要人物をモデルにしているが、描かれ方は等身大で不完全な人間である。等身大な人が悩みながら一つ一つ解決法を見出していく。

ヒロインの寅子も良かったが、友人の男装のよねが個人的には共感するところが多いな。かくいう私も二十年は男装して仕事してたわけだし。「俺たちの轟」も良かったし、いつも憎まれ口を叩く桂場も憎めなくて面白かった。そして結局全く年を取らなかったライアン・・・。


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大河ドラマ「光る君へ」第36話を見て

2024-09-24 23:42:07 | ドラマ鑑賞

ようやく彰子に皇子誕生!

圧巻だったのだ、出産に際し、悪霊を宿らせた巫女の迷演技。

招かれずにひたすら彰子人形に刃を突き立てる伊周の呪術とシンクロしているかのように見える半狂乱の巫女。演技とわかっていても、伊周の刃が折れ、巫女が倒れ、オギャーと皇子が誕生した瞬間は感動してしまった。

そして無礼講と称し、皆を招き、皇子誕生を祝う道長。

公任が「若紫はどこ〜?」と藤式部にちょっかいを出すあたりは、昔、古典か歴史の授業で出てきたかも。

しかしまぁ、気の大きくなった道長・・余計なことを!

藤式部に歌を詠ませたまではいいとして、それを受けて自分も詠んでしまうとは・・・。倫子にも一首ぐらい詠んであげておくべきだったね。もしくは「あらかじめ二人で用意しておきました」とでもシラを切りたまえ!

それにしても酔って女性の袖口を一枚二枚と数える秋山実資のおかしさは後を引くなぁ。(本当のことらしいけど)。同じ重ね着でも襟元を数えたら明らかにセクハラだけど、袖口っていうのが微妙でおかしいね。何が楽しいんだろう。でもロバート秋山が真面目な顔でやっていると笑えてしまう。


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大人の人形劇:平家物語〜なつかしの田辺

2024-09-18 22:14:29 | ドラマ鑑賞

引き続き、毎週月曜日深夜の大人の人形劇平家物語を録画で見ている。

今は第五:無常(2)まで来た。毎回のように平家の武将が死んでいき、その武将を愛した女性が後を追って自殺する話が続く。壇ノ浦は間近に迫り、義経はどんどん頼朝に疎まれて日々悩んでいる。

大河ドラマ「光る君へ」を見た後にこの人形劇を見るととても不思議な感覚に囚われる。

平家物語に描かれているのは、光る君への150年後の世界。

光る君へと共通点もあれば、違うところもある。その微妙なバランスがなんとも言えず感慨深いのである。

例えば、平家物語で、重衡が死を目前にして琵琶を奏でるシーンがあった。

その音は、光る君へでまひろが開放弦をじゃららんと鳴らす琵琶の音と似通ってはいるが、時々フレットを押さえている感がある。そしてそこに琴と笛が加わると、えも言われぬ音楽になる。そうか琵琶は拍頭を担当しているのね。打楽器的でもあり、通奏低音的でもあり、それでいてメロディの一要素を構成している・・不思議な楽器だな・・琵琶は・・というふうに、光る君へで語り切れていない部分にまでイマジネーションが及ぶのである。

さて、今週見た「第五部 無常(1)紀伊の巨鯨」では、懐かしの田辺が出てきた。

そうだ、私も田辺にオペラ公演で行った帰りに、源氏につくか平家につくか闘鶏で決めたと伝わる地である闘鶏神社に行ってきたのだ。当ブログにも書いたことなので、久しぶりに読み返してみる。

▼鬪雞神社(とうけいじんじゃ)と弁慶

https://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/d70ec1c053a65155d5a50285aa1af31c

人形劇平家物語は吉川英治の新・平家物語を原作としている。私は子供の頃、平家物語を現代語訳にした子供向けの本を読んだが、田辺の闘鶏の話は載っていなかった。今ブログを読み返すと、それは義経記や神社に残された言い伝えに基づくものかもしれない。吉川英治の作品には、いろんな史料や研究成果が反映されるのが常であるから、平家物語にない話も色々入れ込んでいるのだと思う。

この人形劇平家物語に描かれた弁慶を見ると、改めて弁慶はその武勇だけでなく、諜報活動や調略に長けた参謀として、義経にはなくてはならない人であったと思うのである。


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大河ドラマ「光る君へ」第35話を見て

2024-09-16 22:51:08 | ドラマ鑑賞

出だしから、ファイト一発!金峯山。ちょっと一発と言えそうになるまで時間かかったけどね。

私も金峰山寺にお参りしたことがある。一人旅経験のほとんどない頃、一人で吉野に行って、金峰山の蔵王堂で役行者の存在を感じ、それだけで舞い上がってしまったんだけど、番組のような苦労はしなかった。なぜなら私はロープウェイで行ったからね。しかも蔵王堂まで、頂上には行かなかったから。

でも、番組後に解説で紹介されていた、道長が納めた経典の一つ(下部が切れてなくなっているもの)は、比較的近年発見された貴重なものなんでしょう?(それを言えばいいのにね)

重きをなしていくまひろとは裏腹にどんどん軽くなる弟。姉じゃなくても心配だわ。

そして、ようやく一条帝は彰子と本来の夫婦に。若い盛りの彰子を8年もほっとくなんて、ひどすぎますわ。

安堵する道長とまひろ。まるで二人とも彰子の親みたい。仲良く並んでいる二人を覗き見する怪しい女房の影。次回が心配ですわ。

でも、まひろははぐらかしの天才ですからなんとかするでしょうね。一度、物語に書いて仕舞えば、どれが本当のことやら分からなくなる・・・って都合良すぎません?

 


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大河ドラマ「光る君へ」第34話を見て

2024-09-10 23:27:45 | ドラマ鑑賞

はんにゃ金田の「光源氏は俺かと・・」のセリフを聞いて笑いを噛み殺す公任の図・・なんかすごく良かった。F4公達の駄々喋りシーン、私は結構好きで、先日は公任と雑談している夢をみたよ。もちろん私もなんか公達になってたけど。

男性陣が喜んで読んでる、まひろの書いた物語。何が面白いのかわからん・・と正直に言う彰子。それはあなたがまだお子ちゃまだからですよ。

もう一つ気になったシーンは、伊周が、体調不良の敦康親王の見舞いにきて、親王にあげようとしたのに「要らぬ」と一言のもとに切り捨てられた巻物。

源為憲の書いた口遊(くちすさび)という書物で、児童向け教養書だから、親王への見舞いの品としてそれなりに考えて持ってきたのだろう。だが今は体調が悪いのだし、そもそも親王はこの伯父が嫌いそうだし・・・逆に道長になつく敦康親王を見て、悔しさを押さえきれない伊周。息子にまでそっぽを向かれ、再度自滅する日は近いかな。

 


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大河ドラマ「光る君へ」第33話を見て

2024-09-02 23:41:13 | ドラマ鑑賞

いよいよまひろは彰子の女房として出仕。藤式部という呼び名を与えられる。部屋を与えられ、物語を執筆しようとするが、周囲が騒がしくて全く集中できない。特に女房たちの夜の寝方は強烈・・。布で囲っただけのプライベートスペース・・周囲のいびきは聞こえまくり・・・。でも彼女たちの寝室の作りがこんなだったとは古典の授業でも学ばなかったので新鮮だった。

一条天皇は、物語があまりにもリアルなため、自分を批判している物語だと思って腹が立ったが、次第に引き込まれた・・とドラマの中で発言。

それは桐壺帝の描かれ方が、自分の境遇そっくり・・と思ったのだろうか。彰子の居所は藤壺と呼ばれる。そこで養育されている定子の遺児の敦康親王はひょっとして源氏のモデル? そうすると、今は小さいがそのうち彰子とどうにかなってしまうのか・・・? ドラマの中には、何が源氏物語に取り入れられたかについて、数々の新説が散りばめられているが、なんだかドキドキしてしまうね。

道長からまひろへの褒美として与えられた扇。描かれた絵は幼き日の道長と自分であった。このシーンは泣ける・・・。


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大河ドラマ「光る君へ」第32話を見て

2024-08-26 22:34:03 | ドラマ鑑賞

道綱・・たまにはいいこと言うじゃん。暴走する一条帝を諌められない道長(左大臣)を批判する右大臣。「左大臣は何をしているのか」という発言に、「右大臣様が(帝に)おっしゃれば良いのでは」と返す道綱。空気読まない発言は稀に的を射る。

しかしまぁ、伊周を演じる三浦翔平君はイケメンなのに、道長憎しで凝り固まった表情は実に醜い。役柄とはいえ、嘘でも人の文句を言い続けるとこのような顔になり、そんな者に決して福は来ないということを肝に命じておこう。

一方、機を見るに敏な弟の隆家。行成の秘めたる思いまで看破し・・ちょっと朝ドラ的展開に。朝ドラといえば、虎に翼のヒロインの娘は今週に入って飛躍的にオトナになった。ということで、今はまひろの出仕に反感を覚えている娘の賢子も大物になるであろう。朝ドラと大河のパラレル展開・・・。

で、内裏の出火で、赤々とした火をバックに彰子の手をとって走る白衣の一条帝。結婚○年目にして二人の関係が好転する予感。っていうか、天皇なのに誰も助けてくれなくて、自分で逃げなきゃいけなくて、心配して待ってたの彰子だけっていう展開、かわいそすぎる。

で、衝撃的なラストシーン。初出仕のまひろを待ち構えるお局様たちがずらり。アウェー感満載。

先頭の強烈な方はきっと弘徽殿女御のモデルになっていくんじゃないかしら・・あさきゆめみしに出てきたあの方のビジュアルにそっくりだけど。

次回の第一声を聞くのが怖いなぁ。「あなた、遅刻よ。これじゃ先が思い割られるわ・・」とか怒られないといいんだけど。


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大河ドラマ「光る君へ」第31話を見て

2024-08-19 23:59:25 | ドラマ鑑賞

ついに源氏物語・・爆誕か・・・

まひろに、色とりどりの色紙が舞い降りてくるシーン・・とても感動的だったな。

カササギ語りは娘に燃やされ、道長が「いいんじゃないか?」と喜んだ物語も没にし、一条帝に献上すると知ってさらに描き直した物語。。。道長が「これはちょっと。。」と否定的コメントを出したら「ならもう書かない」と強くでるまひろ。その一条帝は表紙をチラッと開けて読んで、また表紙を閉じてしまった・・・その後の反応が気になるところだな。

道長経由、微に入り細に入り取材して書かれた物語。まだ彰子のもとに出仕していない、下級貴族出身のまひろが、なぜ事細かに宮中のことを知っているのか、そもそも貴重品である紙を入手するのも困難であったはずの寡婦がなぜ、長編小説を書けたのか・・そこら辺を道長との関係に結びつけるところはよく出来ていると思った。また一条帝に差し出した冊子に題名がないこと(つまり当初は「源氏物語」という表題をつけていなかったこと)、差し出した後も、色々書き直していること・・など、今後の展開も楽しみな要素が含まれていた。

枕草子をどう思う?と和泉式部に聞いて、人間味がないだの色っぽさがないだの言われたから、その意見を取り入れてああいう物語にしたのか・・・と思われるところも面白かったな。


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大河ドラマ「光る君へ」第30話を見て

2024-08-06 23:09:45 | ドラマ鑑賞

ユースケサンタマリア晴明なくして、このドラマは成り立たない・・という構造がよくわかりました。

大旱魃。最後の望みは晴明。道長も何か差し出すよう要求する晴明。寿命を10年やるという道長。ではもらいますよ・・という晴明。そんなことできるんかい!

ちなみに道長は966から1028年初まで生きるから61歳くらいで亡くなったと思われるから、もし10年寿命を失ってたとしても当時としてはまあまあ長生き。道長という名前が良かったのか、糖尿病になるくらいたくさんものを食べていたからなのか・・まぁ、強運の持ち主である。

で、始まった雨乞い。なんか昔っぽくない節回しで、こんなんで雨降るんかいな・・と思ったが、死ぬほど繰り返せば降るものらしい。豪雨の中で横たわる晴明。死んでしまったのかと思ったら、道長から受け取った10年のおかげで生き延びたらしい。でも一気に老け込んだ。だがその老晴明が重要な言葉を道長に囁く。

今、貴方様の心に浮かんだ人こそ・・・道長はまっ昼間に堂々とまひろに会いに行く。

・・・

だいぶすっ飛ばしたが、まひろが源氏物語に先だち「かささぎ語り」というジェンダーフリーな物語を書いており、これが女房たちにウケ・・・これが公達たちにも伝わり・・一条帝に中宮彰子の元に来ていただくには、亡き定子のサロン発・清少納言の枕草子に対抗できる女房が必要なのでは・・巷で噂のあの女なら・・という件も入っている。

また、父を失い、母は物語執筆に没頭して相手にしてもらえないのが不満で、母の書きかけの物語に火をつける賢子・・まるで朝ドラみたいだが・・為時パパ甘すぎる。理由はなんであれ付け火など許されないのに・・

といういろんな話をうまく晴明で繋いでいた。ほぼ創作なれど、構成としては面白い。


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大河ドラマ「光る君へ」第29話を見て

2024-07-29 23:37:06 | ドラマ鑑賞

父・為時は越前守をクビになり、俺が支えると豪語していた夫・宣孝も亡くなってしまい、せっかく道長が用意してくれた教育役も為時は断ってしまうものだから収入の道が途絶え、まひろは子供を抱えてどう生きていくか、迷うことになる。それにしても宣孝・蔵之介の変顔は斬新だった。このままではまひろの子・将来の第弍三位の父の記憶は変顔だけになってしまいそう。

第29話の圧巻は、道長の子たちによる舞の競演。正妻・倫子の長男でのちの頼通である田鶴と、妾の明子の長男・巌が一条帝の前で舞う。両方見事な舞だったが、一条帝が巌の師を従五位に叙するという褒美を与えたため、田鶴が泣き叫ぶという展開。明子は得意満面。

う〜ん、私は田鶴の方が上手だったと思うけどなぁ・・・。

一条帝も人が悪い。ただ、先日読んだ、永井路子さんの「この世をば」によれば、田鶴は一条帝から二日前に御衣を賜っており、何ももらわなかったわけではないのだが。

この2人の男の子がその後どうなったかは、誰でも知っている通り、田鶴の方が出世する。だが父が偉いからという理由で何もかもうまく行くわけではないよ・・という経験をしたことが、後々の糧になるという設定であろう。(少なくとも伊周のような人間にならなくて済んだのだから)

巌君の方は、目つきが明子になんとなく似ていて、よく似た子を見つけ出したな・・と思った。

仲の良かった清少納言とまひろの間も、枕草子に対するまひろの余計な一言で暗雲がさしてきた。

そして何やら怪しげな呪詛に興じる伊周。あああ・・やってもいない呪詛のせいで酷い目に遭ったのに、わざわざ新たな証拠を作るようなことする? でも呪詛が効いたとは思えぬが、たまたま詮子が死の間際に伊周らの復権を願い出て、聞き届けられた。

伊周は枕草子を一条帝に献上。亡き定子の文学サロンを皆が懐かしむようになるであることは自明の理であり、まひろがいよいよ本領を発揮する時が来たようだ。


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大河ドラマ「光る君へ」第28話を見て

2024-07-22 23:18:00 | ドラマ鑑賞
入内した彰子の前で笛を吹く一条帝。なぜ朕を見ないのかと問うと「笛は聴くもの出会って見るものではございません」という彰子。怒らずに「これはやられた」という一条帝。無愛想すぎる答えにかえって心を動かされたらしい。

また一帝二后を納得させるため、道長と一条帝の間に挟まれる行成。字が上手いだけでなく、交渉力にも長けている。感謝して行成の手をとる道長と目のうるうるした行成。そのままボーイズラブ的展開になりそうだったが、単に道長が倒れただけだった。

再び倒れた道長をあの世から呼び戻したのはまひろ。まひろ!と叫んで意識を取り戻した道長の前にいたのは明子だった。でも動じない。明子対倫子、宣孝対道長…言葉少なながら表情や目線で演技する素晴らしさ。

一帝ニ后は実現するが、まもなく定子は亡くなってしまう。伊周の恨み爆発。どうもこれが枕草子の話題性を呼び、源氏物語の発端になりそうな予感

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大河ドラマ「光る君へ」第27話を見て

2024-07-16 23:14:44 | ドラマ鑑賞

1回お休みだっただけになかなか濃い内容。

まひろと道長が石山寺で密会。妊娠したまひろを、夫の宣孝は「誰の子であろうとわしの子じゃ」「一緒に育てよう」と本気モードで良い、一旦下がったSNS上の評価が爆上がりに。

一方、入内した道長の娘、彰子。一条帝が彰子を無視できないよう、屏風に各々の公卿に読んでもらった和歌を貼り付けるシーンが面白い。実資は和歌を読むことを拒むのだが、あまりにも多い公卿が名を連ね、花山院まで歌を寄せてきた屏風を見て、驚く。道長に靡くのではなく、独自色を出そうとする実資をリスペクトし、これからも自分を正して欲しいと言う道長はあくまでも謙虚である。彰子は無表情なのかポーカーフェイスなのかわからないが、今のままでは一条帝の心を得ることはできない。だがそのうち大化けするだろう。どのように化けるか楽しみだなぁ。

個人的に面白いなぁと思ったのが定子の無事出産を祈って伊周と隆家が弓弦をバチンと鳴らすシーン。なかなかいい音じゃないか。琵琶の弦を引っ張って放す、まるでバルトークピチカートみたいな演奏法があるけど、その音にそっくりだな。だから琵琶は合戦物を演奏するのにうってつけなのかも。


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大人の人形劇「平家物語」を見始める

2024-07-08 23:59:34 | ドラマ鑑賞

昔懐かしの人形劇をNHKでやってるよ・・と職場の人に教えていただいて、探してみたら、いつもみている100分de名著の少し前にやっていることがわかり、早速録画してみた。

懐かしい。

平家物語・・子供の頃、少しみたことがある。

劉備のような義経

呂布のような義仲

曹操のような頼朝

・・ああ、懐かしい。私は義仲をめぐる、美しくもたくましき武女(?)たちの攻防戦に目を奪われ、それが終わったら見なくなってしまったのであった・・

ちょうど義仲快進撃中のお話。女たちの争いの物語は半分終わっているのだが、まだ続くので楽しみに観てみよう。

それにしてもよくできている。今、光る君へをみてるから、人形劇のクオリティが大河ドラマに迫っていることが見て取れる。忠度の都落ち・・わかりきっている話なのに人形劇を見て泣いてしまった。


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「虎に翼」第14週までを見て

2024-07-05 23:26:18 | ドラマ鑑賞

いやはや・・目が離せない虎に翼。

小林薫先生・・もとい穂高先生の最高裁判事引退に際し、花束渡しを拒否し、さらに暴言を吐く寅子。

でも、ドラマだからね。よく言ったと思うよ。私も穂高先生の、寅子の妊娠以降の行動&発言にはとても腹が立っていたし、このまま済ませるはずはないだろうとは思っていたからね。

実際には、恩師・・しかも健康を損なった老人にここまでのことは言えないと思うし、言わないのが礼儀だと思うけど、そこはドラマだからね、そこははっきり言ってくれて胸がスカッとしたよ。

そして一日経って穂高先生が寅子を訪ねて和解。失礼な発言を受け止め、そこに寅子の価値を認める・・そんなこと普通の老人にはできないよ。でもドラマだからね。。よかった。

しかし、そこで穂高先生、寅子を認めつつも「君もいずれは古くなる」という言葉を残す。これは胸が痛いね。

私自身、若い頃は非常にとんがっていて、今は丸くなった。でもある意味古くなったことの裏返しでもあり、このまま言って「老害」だなんて言われないように、常に新しさを求めていかないとね。


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