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さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」を見始める

2025-01-06 22:27:36 | ドラマ鑑賞

大河ドラマは戦国時代や幕末ばかりであってはならない・・という信条のもと、今回も面白かろうとなかろうとちゃんと見る・・という気合いで臨んだ。

う〜ん・・鬼平犯科帳の新シリーズ・・・新作時代劇を見てる気分よ。いいのよいいのよ・・元々時代劇は好きなんだから。長谷川平蔵はいきなり嫌な若造として登場するが、ちょっと非凡なところを見せる。主役を食ってる感あり。

そしてさすがは渡辺謙。私が小学生の頃は、田沼時代は暗黒の時代のような教わり方をしたが、今では先進性を評価されている田沼意次を謙さんがやるからには、「剣客商売」で持ち上げられてもまだなお残っている田沼の悪いイメージを多少なりとも吹き飛ばしてくれるものと期待する。少ししか喋らないのに、謙さんの存在感はすごい。やはり素晴らしい役者さんである。

そして主人公の蔦屋重三郎だが・・・っていうか当ブログを書くために、名前調べなきゃいけないくらい、記憶に刺さらないんだが・・っていうか私が漢字読めないだけなのかもしれないけど・・もしかしてあのTSUTAYAと関係あるのか、思わず調べてしまった。が、子孫がやっているとかそういう話ではなく、あやかってつけた名前のようで。。。

まぁ、行徳に住んでいた頃はTSUTAYAさんに相当お世話になり、借りさせていただいたDVDからかなりの見識もいただきましたので、ここは敬意を表し、本家の蔦屋重三郎さんの活躍を祈ることにいたしましょう。


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スペシャルドラマ「坂の上の雲(日露開戦)」を見て

2025-01-04 23:27:11 | ドラマ鑑賞

明治天皇や伊藤博文がいかに日露開戦に否定的だったか、ニコライ2世でさえも、最後通牒とも言える日本側の妥協案を最後には受け入れる姿勢を示したのに、その回答書はロシア国内の戦争推進派により握り込まれ、日本が受け取ることはなかった・・・。

これをもって、日本側は戦争回避のための外交努力を諦め、開戦に踏み切った。

当時の国際法では、宣戦布告は必ずしも必須ではなかったとはいえ、ここで開戦に踏み切ってしまったことが、のちの日本の歴史に汚点を残すのである。「坂の上の雲」の原作を読んだ時はそこまで思わなかったのだが、歴史探偵で何ヵ月か前にやっていた、日露戦争は本来は避けられた戦争である・・・という番組を見た後だけに、本作を見るに確かにそういう要素はあったのだ・・といたたまれない気持ちになった。

さらにいたたまれない気持ちになるのは、国民全体が開戦ムードだったことである。我々はこんな風に踊らされてしまうものなのだ・・・。一人一人がもっとよく考えなければ・・という思いを強くした。


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スペシャルドラマ「坂の上の雲(子規、逝く)」を見て

2024-12-18 23:31:58 | ドラマ鑑賞

タイトルを見ただけで、登場人物の運命がわかってしまうのだが、「子規、逝く」の前編と後編を見て、あらためて正岡子規って偉大な人だなぁと思った。

病の大変な苦しみの中、創作意欲は衰えることなく、どんどん作品を生み出していく・・・その精神の強靭さに恐れ入った。

こんな、書くのに少しの脳みそもいらない当ブログでさえ、疲れていたり、具合が悪かったりする日には全く書けなくなってしまうので、何日分もまとめて後日アップをするような羽目になっているのであるが、当ブログの100倍は脳みそを使用するような作品を、苦しみの中で沢山生み出せるなんて、信じられない。

でもついに子規は逝ってしまった。婚家を追い出されては、兄の看病に明け暮れた妹の律は、在りし日の兄の助言に従い、学校へ通い、勉強するようになる。彼女の今後の活躍も楽しみであるな。

真之の方は、戦艦の模型を使って、生徒たちと共に戦略を考えるトレーニングをしているが、とってもいいこと言ってる。彼を慕う部下を死なせた苦しみから這い上がった真之だからこそ言えることなのだな。


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大河ドラマ「光る君へ」第47話を見て

2024-12-10 23:24:59 | ドラマ鑑賞

最終話まであと1話。

刀伊を撃退した褒賞を出そうとしない中央貴族たち。許可する前に隆家が勝手にやったと主張。

実資が「命をかけて民を守ったものに褒賞を与えねば、今後誰も国の苦難に立ち向かおうとしなくなる」と正論を吐く実資。ああ、今後芸人秋山ロバートを別番組で見るたびに、正義の味方的なステレオタイプで見てしまうんだろうな。反応の悪い貴族たちに剛をにやし、実資は政界から退いた道長に知らせ、考えを共有する。

道長を持ち上げているこの番組。どうやら道長は正しい考え方をしているが、政界を引退しているが故に何もできず、頼通がダメダメである・・という見せ方をしているらしい。そして、実資と道長がつながっていたことにショックをウケる公任と行成。今までの好感度を帳消しにするような忖度発言。

政界を引退した道長に縋り付いていくこの人たち、ということは行成だけでなく、二人とも道長にホの字なのか? 対して現実路線をとる斉信。芸人ならではのいい空気感を出す。

そして、まひろの留守中に源氏物語を熟読したらしい賢子。私、おんな光る君になろうかしら・・発言。そうか、そういう見方もあるかもしれないね。奔放に生きて出世して・・・・。

周明・・生き返るんじゃないかと期待したけどダメでしたね。乙丸の「帰りたい」連発・・・芸人その3・・この照れ臭いセリフをよく真実味を持って演じてくれましたね。


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スペシャルドラマ「坂の上の雲」日英同盟(後編)を見て

2024-12-04 23:36:09 | ドラマ鑑賞

アリアズナといい感じの広瀬武夫氏。ああ、この後何が起こるかわかってるから辛くて見てられず、休み休み見た。

ついに広瀬に帰国命令が。アリアズナのピアノとボリスのヴァイオリンによる荒城の月・・よかった。ああ、ボリスってなんて良い奴。うるうるした目で広瀬を送り出す。今後、戦争が起こったら、お互いに祖国のために闘おう・・・原作を読んでいて感動した一言がここで語られた。

ボリス・ビルツキーを演じたのはアルチョム・グリゴリエフ。グーグルで検索してみるとフィギュアスケート選手が出てくる。えっ?広瀬役が水泳日本代表で、ボリスはロシアのフィギュア代表?と一瞬思ったけど、やはり顔も生まれ年も違うから別人だ。

登場するたびにイイ奴になっていくボリス。この再放送のお陰で日本で人気が出て、この人の他の作品も見れたらいいな。


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大河ドラマ「光る君へ」第46話を見て

2024-12-02 22:06:06 | ドラマ鑑賞

「光る君へ」も大詰め。舞台はいきなり太宰府へ。

JAO久留米大会の後、砂利道に難儀しながら、重いスーツケースを持って、バイオリンを担いだ状態で、太宰府政庁の跡まで行ったことを懐かしく思い出す。砂利道だとスーツケースのようなキャリー付きのものは全く役に立たないことを改めて実感したのだった。

ドラマの中で、その思い出の太宰府に建っている綺麗なちょっと唐風の建物・・素敵だわ。砂利道じゃなくて、あんなだったらよかったのに。。。(泣)

そして良い仲間を得て、人間的に成長した隆家。良いわ・・・こういうのがみたかったのよ。

さて、ヨレヨレになった僧侶が太宰府に入り込み、刀伊の入寇を告げる。あぁぁ、つい先刻、まひろは再会した周明とともに、そこに向かってしまったではないか。最悪のタイミング。まぁ、ドラマ的には想定の範囲内。

刀伊がどのように描かれるかというのは大変興味があったが、ちょっと反りのある、中国の刀貨に似た刀を腰に差した、軽武装の賊軍のような格好だった。これまた小舟で大量に押し寄せる。元寇のモンゴル軍とはまるで違うわね。その中にジャッキーチェンのモノマネで有名なジャッキーちゃんがいたので話題になったわね。

しかし何千人も殺され、何千人も誘拐していった割には少人数だなと思ったけれど、誘拐した者たちの管理にそれなりの人数は必要と思われるので、その残りが来たのかな? 対する隆家率いる日本勢も、まだ武家社会ではないせいか、鎧も鎌倉武士のものに似つつもなんとなくシャビーな感じがする。

元寇の時には全く役に立たなかった鏑矢も、一定の威嚇効果を発揮したようで、意外だった。

そしてせっかく再開した周明が・・まぁ何ということ!


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スペシャルドラマ「坂の上の雲」12話までを見て

2024-11-26 23:23:32 | ドラマ鑑賞

以前放映された坂の上の雲を、1話あたりを短くし、回数を増やして日曜夜に放映されているのを、最近見ている。

元々放送された時は見なかったのだが、その後、司馬遼太郎作の原作を全巻読み、分かったつもりでいたのだが、テレビドラマで見直すとまた格別で、いろんなことを考えさせられる。

12話は日英同盟の前編。

ここ2〜3話でとても目を引くのは広瀬武夫氏のいい男ぶりと、ロシア人女性のアリアヅナとの恋の行方。

戦前は軍神として崇められた広瀬中佐を演じるのは藤本隆宏さん。なんとオリンピックの水泳の元日本代表選手だ。体格の良い藤本さんの名演が光る。

同じくアリアヅナに心を寄せるボリスは、最初広瀬に敵対していたが、負けを認め、泣きながらアリアヅナを大切にするように広瀬に言う。この二人、無二の友となるはずだ。

広瀬さんの今後の運命を知っているだけに、切ない気持ちになる。戦前なら誰でも知っていたこの人の名は、今は知る人が少なくなっているかもしれないが、その人柄や行動は、戦争関係なく称賛されて良い人なのではないかと思う。

病状悪化している正岡子規が、苦しみながらも鬼気迫る勢いで作品を世に出している姿もなかなか名演技だと思う。


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大河ドラマ「光る君へ」第45話を見て

2024-11-25 21:33:55 | ドラマ鑑賞

光る君へも大詰め近くなってきた。紫式部長生き説を採っているらしい当番組。道長の望月の歌が終わってしまえば、あとは下り坂の道長は放っておいて、次なるエポック:刀伊の入寇を番組で採り上げるために、まひろを太宰府に行かせるのは自明の理・・・なんてことを書いては元も子もないので、道長の出家シーンもしっかり採り上げる。

この番組のために伸ばした自分の髪を、さらに本当に剃り落としたらしく、通常の出家シーンより、髪の写っている時間が長かったような。。。それにしても、皆様、坊主頭似合いますなぁ。

さて、当番組では道長の子だということになっている賢子が、いよいよ宮仕へ開始。そして付いた呼び名が「越後弁」。賢子自身もちょっと反応に戸惑いが・・・現代人からすると、まるで新潟へ行った時に食べた駅弁とか、新潟っぽい方言とかを連想してしまうな。しかし、まひろの方は藤式部というう呼び名に違和感なし。ちゃっかり紫色の唐衣を着てるし、藤の花は紫色だし・・・。

栄花物語の作者についても赤染衛門をとっておりますな。栄花物語のカバー範囲は宇多天皇から堀河天皇までの200年間であり、道長だけを書いたものではない。複数女性の手によると考えられる部分もあるそうだが、歴史書とはいえ、物語風史書であり、女性読者を意識して書かれている様子。私は、大鏡などに比べて軽く考えていたけれど、こちらの現代語訳もいずれ読んでみたいという気分になっている。


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大河ドラマ「光る君へ」第44話を見て

2024-11-17 21:22:18 | ドラマ鑑賞

今日は、いよいよ「望月の歌」。

望月の歌といえば、道長の得意絶頂を象徴する歌ではあるが、実際にはこの歌の直後、道長の健康状態が急激に悪化することを考えると、まぁまぁ、こんな歌ぐらい読ましてやってよ・・という気になることを期待して、本回を見た。

実際には、この歌の背景には侘しさが込められていて、それに打ち勝とうとしている要素が多いのではないかな、と思った。三条天皇に攘夷を迫り、それが実現した途端に、自分がやめろと言われるとは・・・その一言に凝縮されている。そして頼道が摂政となり、道長の娘たちが中宮・皇太后・太皇太后の三后を独占。だが、三后は政治の道具に使われて幸せだったかどうか。自分の居場所を見つけ、それなりの力を持ち、長生きをした彰子以外は・・・。多分、道長を分かっていて、なんとなく悲哀が漂っているのだ。今日が満月だからこそ、明日からは欠けていくわけで。。。ああ、頼通は一途すぎて心配。

しかしまぁ、みんなで唱和するのは壮観とはいえ、自分が思いついたばかりの歌を、ああ何回も何回も唱和されると照れ臭くないものだろうか。

「太閤」という呼び名にも「おっ」と思った。太閤といえば、秀吉→関白のイメージがあるが、道長は関白になってないじゃん。御堂関白記もあるから、関白に準じて言われてるのかな・・なんて思ったが、改めて調べてみると、太閤は元々は現摂政関白を指す呼称であったが、その後摂政または関白の職を退いて後、子が摂関の職に就いたり、摂関辞職後に内覧の宣旨を受けたものを指す称号に変わったとされる。なので道長のように摂政にはなったが関白にはならなかった者も太閤と呼ばれたわけね。

さて、次回も一波乱ありそうですな。


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大河ドラマ「光る君へ」第43話を見て

2024-11-10 22:54:57 | ドラマ鑑賞

今回もとても見応えがありました。

三条天皇・・・名演であります。

あくまでもドラマ上での話ですが、この方は道長の言いなりになりたくないという強い意思はあっても、じゃぁ何がしたいのか・・というはっきりしたものが見えないので、ブレまくる。だから実資の取り込みにも失敗してしまいましたね。

また道長と実資の政治談義もなかなか面白かったですね。史実はどうだか知りませんが、両方とも言っていることは正しい。だが道長は理想論に近く、実資は有事を意識。この後に描かれるであろうことの伏線であることが見て取れます。

そして三条帝とは別の理由で目を病んだ隆家。太宰府の名医に診てもらいたいということで、太宰府行きを希望します。少し前に太宰府行きを希望していた行成は「自分は道長の役に立ってないから遠くに行きたい。そろそろ財も成したいし」というのを理由にしていました。理由の切迫度では明らかに隆家が上で、隆家が選ばれましたが、太宰府が宋からの先端技術の受け入れ窓口であり、医術も優れ、利益をあげるチャンスもあることを物語っていて面白いと思いました。私もちょろっとばかり足を踏み入れたことのある地なので、ちょっと興味深く思いました。


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大河ドラマ「光る君へ」第42話を見て

2024-11-03 21:50:18 | ドラマ鑑賞

源氏物語の最後の宇治十帖は、なぜ突然宇治なのか・・・。

長年の疑問・・というわけではなかったが、それが氷解する答の一つをドラマが示してくれた。

それにしても・・・平等院鳳凰堂の阿弥陀様・・秋山実資とシンクロしすぎ。最後に全部持って行かれた感あり。通常ドラマを見てから一日置いてから感想を書く私も、思わず、本題と違うところで書かずにはおられず・・・。

三条天皇・・やり始めましたな・・・。ウィカ様・・道長も嫌いだが、三条帝もお好きじゃないようで。

それにしても宴会し放題の藤原妍子をみていると、異性間の御簾などあってなきがごとし。派手好きであったことは知られているが、ここまで破天荒だったのかはわからん。

しかし藤原妍子の娘は姉の彰子の息子と結婚し、摂関政治にNOを突きつけた後三条天皇を産んでいるということを考えると、なんとなく素通りできない女性であるとも言える。


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大河ドラマ「光る君へ」第41話を見て

2024-10-28 22:25:19 | ドラマ鑑賞

一条天皇が亡くなり、三条天皇の時代になりましたが、三条天皇と道長が不仲であったのはよく知られた話で、その不仲さがどのようにこの番組で演じられるのか・・というのは興味深いところ。

どうやら当番組では三条天皇の方を、アクの強い、やや腹黒い人物として描き、道長に揺さぶりをかけてきていますが、道長はそれに乗りません。だが道長と明子の息子である顕信はそれを理解せず、勝手に出家してしまいました。

ドラマでの三条天皇はまるで平家と源氏を戦わせ、義経を踊らせて頼朝を牽制しようとする後白河法皇のようですね。道長のブラックな部分を引き受けていた晴明が亡くなった今、道長はややブラックに傾いてきてはいますが、そこは理解のできる範囲のブラックさであり、やはり三条帝の方を悪者にするつもりなのでしょう。

また紫式部日記で、清少納言をなぜディスっているのか・・という背景になりそうな話を挿入。ここでも小納言役のウィカ様が名演。いやはや、誰でも彼女をディスりたくなりますわ・・・。

道長に反発して力をつけようとする彰子。実際彰子は今後大変重い存在になっていくのですが、そのきっかけに伊藤健太郎君に語らせるとは・・・。どんな人の話もよく聞き、自分で咀嚼した上で、他の人に提案してしまうまひろの能力がここでも発揮されることに。だからみんなを魅了する物語が書けちゃうのだとも・・・。


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大河ドラマ「光る君へ」第40話を見て

2024-10-22 23:31:44 | ドラマ鑑賞

主上は、寝る時は冠を取らないのだろうか・・という素朴な疑問を書くチャンスを逃し・・今回は一条帝の急な変調から崩御への場面が詳しく語られる。

本当は定子の子である第一皇子敦康親王を東宮にしたかったのに、道長に負け・・というか道長の意を組んだ行成の説得に負け、彰子の子で道長の孫である敦成親王を東宮にせざるを得なかった。ここでの第一の見せ場は、道長に「お前は無理しなくて良い」と言われていた行成がやたら頑張ること。行成はやっぱり道長が好きなのではなかろうか?

そして一言の相談もなかったと言って彰子が道長に怒りをぶつけるところ。帝を再説得に行こうとするところを道長に止められる。中宮なんてなんの力もないと悲嘆にくれる彰子。でもこの時のことを糧に彰子は後年大変頑張ることになるのだ。(ま、こんな言われ方したら悔しくて頑張るよ・・と思ってしまうような方向に演技された道長も素晴らしかったということなのかも)

そして伊藤健太郎君・・私は今日俺の大ファンだから、テレビに復帰してくれて嬉しいよ・・・っていうか光る君へでもやってることは今日俺とほぼ同じだったが・・・。

それにしても臨終の床にある一条天皇の美しさよ・・・。丸坊主になってもひたすらに美しかった。


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大河ドラマ「光る君へ」第39話を見て

2024-10-16 23:26:24 | ドラマ鑑賞

今回は伊周と惟規(のぶのり/まひろの弟)の死が描かれました。

藤原惟規については、越後にて早世することは知っていましたが、まさかせっかく出世したのにその直後に越後に行く途上で体に変調を来たし、越後に着いた所で亡くなるという設定は想定していませんでした。

しかしあのように具合悪い中で、抱き起こされながら、しかも毛筆で、よく辞世の歌が書けますね・・平安貴族は日頃そういう訓練をしていたのでしょうか・・。惟規の死は、残された家族に何かを与えたようです。日頃まひろに反発ばかりしていた賢子が、弟の死に嗚咽する母まひろに優しく接している様子・・これからの展開に期待がもてます。

そして伊周。最後の最後まで道長を恨んで死んでいきました。しかしドラマには描かれないけれど、伊周の娘は道長と明子の息子である頼宗に嫁ぎ、女系ながらも鎌倉時代の九条兼実に繋がっているんですね。興味深いことです。隆家の立ち回りにも期待するところです。

道長はだんだんダークな性格を見せてきました。元服して彰子と離れ離れになる敦康親王。彼の前途には悲しさしか見えません。次回は一条天皇の体調不良に彰子の激昂・・どのように描かれるか楽しみです。


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大人の人形劇「平家物語」を見終わる

2024-10-08 23:05:15 | ドラマ鑑賞

ああ、終わっちゃったな平家物語。

平家物語と言っても、吉川英治の「新・平家物語」をベースとしているから、平家物語以外にも、「保元物語「平治物語」「義経記」「玉葉(九条兼実の日記)」などからも題材を得ている。平家物語については幼い頃から現代語訳や古典の授業などで親しんできたが、それでもよく知らなかったところはそれ以外から来たネタであろう。何よりも宗盛が取り替え子であり、清盛と二位尼の息子ではない・・という所は驚いたなぁ。慌ててサイト検索して調べたが、壇ノ浦前夜に二位尼から告げられたというネタは確かにあり、宗盛は源氏に捕えられてから、それを逆手に取って、自分は平氏ではないからと命乞いをしたらしいな。

後半はほぼ「義経物語」という感じで、いささか美化しすぎなのではないかとも思ったが、壇ノ浦後はめちゃくちゃストーリーが短縮されており、弁慶の立ち往生後、義経は行方しれず、生死不明もままエンディングとなった。

それにしても人形劇だという割に本当にリアルでびっくりした。男性陣はイケメン揃い。特に碇とともに海に沈んだ知盛はかっこよかったなぁ。戦になぞならねば、逆に義経とは良い友人になれたはずの平家の強者は多いという印象。

文覚が、最後に頼朝に痛烈な一言・・「お前は何もしなかったな」と。

いやいや、戦には出なかったが、鎌倉の地盤固め・武家政権の成立のために尽力していたはずなのだが・・・確かにそういう姿は全くこの物語には出て来なかった。逆に梶原景時はどうしようもなく嫌な奴、北条時政と政子は常識人として描かれていた。

それにしても女性陣の個性がなかったですなぁ。みんな同じように見えた。義仲をめぐる3人の女性が最も個性的でしたかな。

大人の人形劇・・平家物語の後はプリンプリン物語だそうで・・・。見せてもらえなくて、見たくてたまらなかった人形劇に対して、急に興味が失せた作品ですな。思い出は全くないので、よほど良い噂を聞かない限り、見ないでしょうね。


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