私達は悲しい曲を歌って、盛り上がる。

月日は早いもので、知らないうちに冬になり、忘年会の季節を迎えることになります。冬の寒さが人々を集めるという本能的なものかもしれません。そのような時に人々の心を盛り上げるのがカラオケです。カラオケのない時代にも、皆で手拍子に合わせて、歌ったのは、その場にいる人たちの気持ちを盛り上げるためです。さて、そのような時に、歌われる曲ですが、想像とは違い、底抜けに明るい長調の曲よりも、なぜか、短調の曲の方が盛り上がるようです。これには、実は科学的な根拠があって、人は苦しみや悲しみにさらされていない安全な状況で悲しい曲を聴いていると、その悲しい曲の世界を自分なりに空想し、楽しむことができるというのです。人は自分が体験したリアルな痛みや悲しみを、その曲で思い返しながら、芸術的に昇華させることができるのだそうです。こうして、現実の悲しみを軽減し、気持ちを盛り上げることができると立派なイギリスの研究機関からも報告されています。まあ、実際、私達がカラオケで歌う歌の多くは、曲もそうだが、詩の多くは、失恋であったり、一人旅行のさみしさであったりするわけです。それを歌うことで、気持ちが軽くなるので、仲間が集まれば、食べに行こう。飲みに行こう。の次に、カラオケに行こう。となるのです。(2017.10.29)

Y-FP Office Japan

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