兵器は人間が使うものだ。

人工知能（AI）を持ち、人間の意思を介在させずに敵を自動的に攻撃するいわゆる「殺人ロボット兵器」が昨年春、内戦下のリビアで実戦に使用されたとみられると国連安全保障理事会の専門家パネルの報告書が明らかにした。トルコ製の小型無人機で、兵士らを自動的に追尾、攻撃したことが分かっている。人口が少なく、裕福な国にとっては有効な兵器だ。倫理面で問題があるので、表立ってはどこの国も開発に力を入れているとは表明していないが、少なくともトルコは実戦配備できているようだ。トルコのような国の水準でできるということは、ステルス戦闘機のように超大国しか持てない兵器とは違う。日本の周辺では中国や北朝鮮のような人海戦術をとってくるような国には有効である。だから、イスラエルなどはもうすでに持っていることだろう。問題は自国防衛に専念する国は良いが、独裁国家や現ミャンマー国軍のように自国民に無差別に攻撃するような国がこの兵器を多用することだ。いづれにしても、兵器は人間が使うものだ。（くちなし亭、2021.06.23）

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