人類はいつまでたっても、コロナからの攻撃から解放されることはないのではないかと恐れている。インドである。インドでは新型コロナウイルスの新規感染者は27万3,000人を超え、死者も1,619人と、いずれも過去最多になった。インドで今、猛威を振っているのがイギリス型でもなく、南アフリカ型でもない。「二重変異ウイルス」という新たな敵だ。名前からして、恐ろしいが、変異を二重に繰り返した強力なものらしい。二度ではなく二重と言うことが気味悪い。その「二重変異ウイルス」が感染者の24%を占めているというのである。このウイルスはインドばかりでなく、イギリスでも見つかっているというから、世界的に広まる可能性もある。問題はワクチン効果である。アストラゼネカワクチンが南アフリカ型に効かないと言う話は伝わっているが、この二重に変異した強力な奴に、さすがのフアイザーワクチンも効かないのではないかと危惧される。少なくとのインド製のワクチンは完敗したようだ。いたちごっこはワクチンが開発されたころからの宿命だが、これほどに、短期間に変異を繰り返されると、コロナの方が人間の能力を上回っているしか思えない。(くちなし亭、2021.04.20)
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