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アルケゴス問題について、一言言っておきたい。

2021-04-03 10:57:46 | FP
アルケゴス問題について、一言言っておきたい。ビル・フアン氏が率いるアルケゴス・キャピタル・マネージメントがバイアコムCBS株などにレバレッジを効かせて、株を異常に買う動きは市場に奇異に映った。株価が過少評価されているからだ。あるいは近いうちに、買収の標的にされるのではないかなどと言ううわさが広がった。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー・野村ホールディングスやクレディ・スイス、国内では三菱UFJ証券ホールディングスやみずほフィナンシャルグループまで、アルケゴスの要請に応じて、レバレッジ資金を提供していたのである。しかし、株価はアルケゴスの思惑通りには動かずに、失速する。たぶん、フアン氏は真っ先に、アメリカのゴールドマンなどに助けを求めたであろう。そして、情報を得たアメリカ勢はいち早く売り抜けに走る。出遅れた野村とクレディ・スイスは巨額の損失を被ったのである。ここで問題となるのは一般的なフアンドは幅広く投資家から資金を集めるので、アメリカでは規制の対象である。だから、このようなレバレッジを効かせる投資は当局の監視の中にある。だが、アルケゴス・キャピタル・マネージメントはファミリー・オフィスである。少数の富裕層から資金を集め、投資するので、当局への報告義務もない。しかし、その投資額は巨大なのだ。巨大ヘッジファンドとひけをとらない。ある意味、一部の富裕層に巨大な資金が集まっているという格差の状態を示すことにもなるし、法の抜け穴でもある。さて、今回の事件がリーマン規模で世界経済に大きな影響を及ぼすのではないかと一部ではささやかれている。だが、たぶん、そのようなことはないだろう。確かに巨大な資金が蒸発したが、登場人物が少数なのである。その誰もが巨大なので、アルケゴスを除けば、誰もが持ちこたえられるはずである。(くちなし亭、2021.04.03)

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