スカイツリータウンのソラマチにあったソフトバンクのペッパー君がいつのまにかいなくなりました。ペッパー君はソフトバンクグループ子会社のソフトバンクロボティクスが開発したAI搭載ロボットで、その最大の武器は多言語に対応すると言うものです。ですから外国人が殺到する東京スカイツリーと東京ソラマチには案内役としては最適なロボットであったのかもしれません。ただ、私が思うに、ペッパー君が置かれていた場所は最悪な場所です。東京スカイツリー駅には近い場所なのですが、そこは多くの日本人が買い物をする場所です。ですから私が見る限り、面白半分に子供たちが話しかける程度で、本来の役目をはたしていないように感じました。さて、ペッパー君2015年10月から契約期間が3年の法人向けモデル「Pepper for Biz」を開始したのです。つまりペッパー君を契約した法人は今年10月から契約更改となります。そして、この契約を更新しようとするところはわずか15%ほどだというのです。そもそも、ペッパー君の契約料は手数料と月額利用料で198万9800円(税抜き)と安くありません。現在は小型の多言語変換器が普及しています。しかも、数万円~数千円の安さです。ただの館内案内なら、ペッパー君は必要としません。子供たちも飽きて素通りしています。こうして、スカイツリーのペッパー君もたぶん倉庫の片隅に眠っているのでしょう。(2018.10.26)