トランプ大統領の東アジア歴訪は、ＴＨＡＡＤ問題で、苦境にある韓国にとって、朗報になりそうである。中国政府がトランプ大統領との会談を前に、このＴＨＡＡＤ問題が議題に上らぬように、韓国政府と手打ちをしたからである。内容は両国は対立していた在韓米軍への最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛（ＴＨＡＡＤ）ミサイル」配備問題で双方の立場に留意し、「戦略的パートナー関係」への発展を推進することで同意したというものだ。だが、今後、中国政府がどの部分から、これまでの政策を変更していくかと言うことである。中国にとっては、トランプ大統領がアジアから去る、わずか半月程度をしのげばよいので、さしあたってはロッテマートなどの規制解除くらいなものだろうが、韓国への韓国旅行や現代車の販売不振などは、ある意味、この政府規制をきっかけに、中国人の抱いてきた韓国への魅力減や韓国製品への不信が根底にあるので、その挽回には、よほどのエネルギーが必要になるのではないかと思える。そもそも、中国は半導体など、中国にとって必要なものは、この規制の範囲外で、逆に輸入量を増やしているのである。(2017.11.01)
Y-FP Office Japanのホームページ上に、無料の「家計のキャッシュフロー表、自分で作成」コーナーを設けましたので、ご活用ください。
