英旅行会社「ローコスト・トラベルグループ」が１５日、経営破綻した。この背景には、顧客のほとんどが英国人である同社にとって、ポンドの下落は痛かったそうだ。多くの顧客が旅行費の高騰に、キャンセルをしたからだ。ただ、旅行会社にとっては、これから冬の時代を迎えるだろう。なぜなら、どこの国の旅行者も、その旅行先は西洋だったり、アメリカだったり、トルコだったりと、これまでは社会が安定した、そのような国々に向かったのだ。ところがこの近年の状況はどうだろうか。豊かで、安定した社会と思われていた国々で、テロやクーデターなどが頻発している。人々の心は内向きになり、旅行どころではない。だから、旅行者は大幅に減るのだ。比較的にテロが起こりにくいとされる日本へと外国人は集まってくるかもしれない。しかし、それも、さらなる政情不安が世界的に広がれば、東アジアも無関係ではいられない。(2016.7.17)
