隅田公園では、ウグイスが鳴き、白木蓮や寒桜が咲き始めました。もうすぐ春です。北へ帰る鳥たちの動きも慌しくなり、私の好きなキンクロハジロの群れも、ふるさとへの旅たちに、お化粧直しをしたのでしょう。その羽根の白さも鮮やかになりました。ユリカモメの群れも、もうすぐ北に帰ります。けれど、それまでのほんの短い間でも、これまでと同じように、桜橋の上で、椅子取りゲームに明け暮れます。夜、橋を照らす蛍光灯の先端は彼らにとって、最高の見晴らしスポットです。つまり、王様の椅子なのです。互いにその場所を狙って、取り合います。けれど、不思議です。そばに空いているポールがあっても、わざわざ、他のユリカモメの居る場所を狙います。声を荒げ、羽根をばたつかせて、威嚇します。威嚇された方も、グッグと低い声で、抵抗します。その横には同じような高さの蛍光灯のポールがあって、空席の椅子があるのです。むしろ、そちらのほうが見晴らしには適しているようにも思えるのですが・・・。あっ!そうか。ユリカモメの皆さん、悪かったね。人間も同じようなことをしている人が沢山、いますよね。
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