日本人の平均寿命は男性が７９歳、女性が８６歳です。もちろん、日本人が長寿の国であることは疑いの余地もないのですが、いわゆる先進国と呼ばれる西ヨーロッパなどの国と比較すると、実はそれほどの大差はありません。何処の国も、男性は75歳前後だし、女性も81か82歳です。問題はこの間、どれ位長く、健康な生活をできるかの方が重要なことなのです。つまり、年をとることで、いつかは持病も出て、歩くことなどの活動が不自由になる。だから、私たちは人間として健康で自由に動くことのできるまでの年齢を健康寿命といって、その年齢を出来るだけ長く続けていくことに挑戦しているのです。日本人はこの健康寿命が75歳ときわめて高いのです。多くの国では、男性は60歳代です。ですから、日本のサラリーマンは定年を迎えてから、15年間もの長い健康な人生があるのです。これはその多くの人が会社生活をおくっていた時間の約半分に匹敵し、小中高の未成年時代の長さに匹敵するのです。だからこそ、私たちはこの時間を有意義に使いたいのです。ちなみに、60歳の平均余命は男性が８２歳、女性が８８歳です。
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