六月の歌舞伎座は 中村萬壽・時蔵・梅枝 三代の襲名公演です。
午前の部、まずは 『上州土産百両首』
幼馴染の正太郎(獅童)と牙次郎(菊之助)が偶然再会します。
再会を喜んだのはいいが 互いに財布を盗んでしまう。
反省した二人は 10年後に堅気になってここで又会おうと約束します。
ちょっとトロイ役の菊之助さん。 先月の「先代萩」の立派な政岡と同人物とは思えない。 小さくてドジな牙次郎そのものです。 こんな風にも演じられるのですね。
原作はオー・ヘンリーだそうです。 いいお話でした。
二幕目は舞踊で 『義経千本桜』より。
又五郎の義経、白拍子の孝太郎に 種之介・染五郎・左近・児太郎・米吉
が若々しく爽やか。
午前の部最後は 六代目中村時蔵襲名披露狂言の『妹背山女庭訓より 三笠山御殿』です。 時蔵襲名は代々このお三輪さんだそうです。
お三輪さんが手にしているのは おだまき という糸巻です。
お三輪をいたぶる八人の官女に 隼人・種之介・萬太郎・歌昇・獅童‣錦之助・又五郎・歌六 と 襲名披露ならではのそうそうたる顔ぶれ。
みなさん楽しそうでした。
梅枝さんを連れて通りかかった 珍しいおばさん姿の仁左衛門さんが 二人の襲名披露の口上を述べられました。
夜の部も楽しみな
風呼 です 6月8日観