「水滸伝」は 登場人物が多く読み切れていない物語だったので 内容を理解する糸口が欲しいと思って見に行きました。
先月に続き、シス・カンパニーの名バイプレイヤーの浅野和之さんが出演されていてそれも見たかったからです。
12世紀の中国、兵学校の教官でもあった林冲(りんちゅう)は国の高官の 高きゅう の不正を知ったため 数々の悪業の罪を着せられ 牢に繋がれています。
まさに頸を刎ねられそうになった時、梁山泊の棟梁に助けられます。
愛する妻の死を知った林冲は 酒浸りの無気力な日々を送っていましたが、執拗に命を狙う狡猾な 高きゅう に 梁山泊の仲間と共に戦いを挑みます。
林冲を演じる中村隼人さんは 清潔感に溢れ 立ち回りが美しい。
浅野和之さんは敵の 高きゅう 役で出演。歌舞伎を楽しんでおられるよう。
市川團子さんの 一途な若者役は胸を打たれます。
三代目猿之助さんの部屋子の 市川笑也・笑三郎さんが 共に女形でさすが。
幸四郎さんは代役に代わっていて 見過ごしてしまったのかと思ったら、最後の最後に登場。 そうだ水滸伝は中国の話だったのだと再び認識させてくれた風貌、肩のいかった 今までの幸四郎色が全くない。新境地を拓かれたか。
取り敢えずこの「新・水滸伝」の内容は分かった
風呼 でした 8月8日観