ピカソ・マニマニア

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薔薇の名前 100分de名著・Eテレ

2018-09-29 01:35:38 | 日記

 

9月の 100分de名著は ”薔薇の名前” でした。

以前 ショーン・コネリー主演の映画を見て 何だか良くわからないけれど 大変に魅力のある話だと思っていたので この物語が取り上げられるのはとても嬉しい。

 

中世の北イタリアの修道院で連続怪死事件がおきる。

そこを訪れたフランチェスコ会派の修道士と その弟子のベネディクト会派の見習い修道士がその謎に迫るという話です。

 

ベネディクト派では 笑いが禁じられていました。

 ベネディクト派で禁書となっている アリストテレスの笑いを奨励する『詩学』第二部が 事件に関わっているらしい。

笑いを肯定するフランチェスコ派の修道士がその謎に挑みます。

彼は禁書を手にするのですが それを読ませたくない盲目の元図書館長が本を燃やし その火が燃え広がって 建物はすべて焼け落ちてしまいます。

この時代、本は指に唾をつけないとめくれませんでした。

元図書館長はページに砒素を塗り込んでいたのです。

 

主従関係の修道士は 翌日 袂を分かち 二度と会うことはありませんでした。

後日、修道院跡を訪れた見習い修道士は 焼け残った本の革表紙を持ち帰り このいきさつを本にしたためます。

 

あらすじは分かりました。

でも本の題名の ”薔薇の名前” が何を意味しているのか。

 

  過ぎにし薔薇は ただ名前のみ

    虚しきその名が 今に残れり

 

ああそういうことだったのか。

 

イタリア文学者の和田忠彦さんの とぼけの入った解説が楽しかったです。

 

 

      by  風呼      

 

 

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