本能寺の変 以外 菊五郎さんが秀吉役で出ずっぱりの 二月大歌舞伎です。
しっかし 幕引きが多い。
大きくは 六幕ですが 長短槍試合から 清州会議まで 実際には十四幕。
原作者の吉川英治さんと親交のあったという 祖父六代目が初演しました。
今回は七代目自身の エピソードのチョイスだそうです。
結果 十四幕になりました。 出世のたびに衣装も変わるためでしょう。 菊五郎さん、大忙しです。
で 私は ”紙芝居太閤記” と 名付けてみました。
えっ! 信長は 梅玉さん?
幕開きの舞台は 老けている。
いいんだろうか 秀吉も信長も 若い時なのに。
舞台に全く 歌舞伎独特の華がなく 科白は はぼ現代語で 見ている私は落ち着かない。
左団次節の 竹中半兵衛と 梅枝さんの 半兵衛の妹の登場で ほっと一息。
菊之助さんの 濃姫は さすが歌舞伎だわ。
濃姫が登場するころから 突然、 梅玉さんの信長が 大きくなる。 顔も面長になりびっくり。
芝居小屋の雰囲気が感じられる 憧れの 三階東A席からの眺め。
一階以外は 二階も三階A席も ほぼ半分の入り。
今更ながら 三津五郎、 勘三郎の抜けた穴の大きさを実感です。
公演5日前にこの席がとれたのには そういう理由があるのね。
濃姫 本能寺にて
女は逃げろと
仰せになるか
私は
女ではござらぬ
まむしの道三の娘
蝮にござる
殿の寝首を掻くため送られた
間者でござる
さあ 今
しっかと殿の頸の落ちるのを
見届けましょうぞ
17日の観劇でしたが 当然ながら 筋書きには 舞台写真がない。
楽日 4,5日前にならないと 写真は載らないそう。
「菊五郎さんの舞台は いつも遅いですよね」 というと 筋書き売り場のお姉さん困った顔をされました。
ブロマイドはあるというので 真っ先にいってみたら 菊五郎さんがちょっとしか出ない夜の部だけでした。
写真は役者さんの OKが出ないと 載せられないのです。 撮っても撮っても納得できない 女子のジシャ撮り写メじゃないんだから。
いい加減 お客の事も考えて 妥協したら? 容貌の衰えは 自業自得でしょ 菊五郎さんよ。
by 風呼