ピカソ・マニマニア

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ほつれ髪の女  

2012-06-07 00:05:29 | 日記

 

渋谷東急文化村の Bunkamuraザ・ミュージアムで

開催中の レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想 展に行って

きました。  (6月10日まで)

  

ダ・ヴィンチ 以前の肖像画は 表情のない静止画でした。

内面から滲み出る表情を ダ・ヴィンチが描き それを後続

が真似るようになったのです。  

 

70余の展示画で ダ・ヴィンチ(1452~1519) が描いたと

確かに証明されるのは この ”ほつれ髪の女” 一枚だけです。

殆どが ダ・ヴィンチの模写になります。

 

モナ・リザ だけで 10点余の模写。

 

絵画論を ダ・ヴィンチは沢山残しています。 事細かに論じた

言葉を 後に弟子が本にしました。 ちょうど印刷技術が発達

し始めたころなのです。  美人は俯きがちに描く とか 顔にかかる

髪は・・・  とか、 かなり具体的です。

 

手の内を全部見せてもいいのです。 

誰も彼を越えることなどないのだから。

  (ダ・ヴィンチ自身は 師を超えない弟子なんて と言ったそう)

 

この ”ほつれ髪の女” は 30センチ四方くらいの 小さな小さな絵

です。  ”モナ・リザ” を見たときも 小さい! と思いましたが 比

ではありません。  額縁ではなく モダンに ガラスが被せてある。

 

色調も ポスター等で見るより 全体にチョコレート色が濃く 暗い。 

 

それでも 絵の前に立つと 惹き込まれます。 

 

これ一枚だけでも 来てよかったと思いました。 

優美とは まさにこの事なのだと。

     風呼   でした       

 

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