有頂天には落とし穴
思いもかけない吉報に
有頂天になった
心逸り 舞い上がり
誰かに話したくなって
ふと
我に返った
吉報と思ったのはきっと私だけ
これまで先走って良かったなんて
一度もなかったじゃない
心を鎮め 口にチャックして
真偽の分る 時を待つ
いつだって有頂天は勘違い ノー天気な
風呼 でした 
２月の日本経済新聞朝刊の 『私の履歴書』 は 女優の佐久間良子さんです。
美女中の美女。
その美少女振りは 長く語り伝えられ 東京２３区の中で どちらかというと
マイナー感の強い練馬区民の誇りでした。 （私は小学校の一時期 練馬に
住んでいました）
その美しい容姿に似合わず 文章は人間というより 一人のおんな臭くて
気取りのない気持ちの表現に 同性として共感が持てます。
東映の首脳陣に お百度を踏まれ 女優になったとか 本人は随分と
感情を抑えられていると思うのですが 結婚した平幹二朗さんに対する
恨みとか。
二卵性双生児の一男一女を儲けられるのですが その大事に育てた
息子（平 岳大）さんが 俳優デビューされた時に 平幹二朗さんは承知
していたのに育てた自分は制作発表まで知らなかったとか。
お二人は 離婚して初めて共演された舞台 『鹿鳴館』で夫婦役をされ
平岳大さんは その息子役で俳優デビューされたそうです。
平岳大さんのインタビューを聞いたことがありますが 両親は会うたびに
口喧嘩が絶えず その喧嘩の原因は 自分の取り合いである と嬉しそう
でした。
先ごろ 息子の歌舞伎俳優デビューを現実にした 香川照之さんの時にも
感じましたが 偉大な父親と離れて暮らした息子って 父親に幻想を抱くの
だろうか。 特に香川照之さんの場合 ずっと父親に拒否されていたのに。
立派に育て上げた一人息子を 無関心だった元夫に取られても 一斎
愚痴をこぼされない 浜木綿子さんって 偉い！
長男の俳優デビューを知らされなかった 佐久間良子さんも サラッと
言ってのけられて 格好をつけておられないところが 潔い。
多分 浜木綿子さんも 佐久間良子さんも 息子の父親への 悪意ある
愚痴を言われなかったんだろうな。
風呼 でした
