数年前に間違って購入してきたCD、何故クロンマーなどという聴いたこともない作曲家のCDを手にとったのかといえば、多分、KrongoldとCDと隣接していて、ろくに確認もしないで何気なく手にとってしまったのだと思う。Naxosレーベルというは某秋葉のショップでは800円くらいで買えるので、いっときジャカスカ買い込んでいたのだけれど、昔は一枚のCDを買うのにも、「これはオレの財産になるんだ」とばかりにあれこれと逡巡していたことを思えば、「ったく、音楽も安くなったもんだぜ」などと、音楽が消耗品化した昨今の状況(良く書くブリリアントのボックスとかバジェット化は留まるところを知らない)+自分の年齢にある種の感慨を感じないではいられない。
さて、このCDであるが、フランツ・クロンマーは1759年モラヴィア生まれの人らしく、世代的にはほぼモーツァルトと同じ、ウィーン古典派のひとりということになるんだろうと思う。ここにはそんな彼の「管楽器のためのパルティータ」が3つといくつかマーチ曲が収録されている。演奏はカールマン・ベルケシュ指揮のブタペスト管楽アンサンブルなので、当然弦は入っていない。私はどちらかというと古典派の曲はハイドンとモーツァルトの区別もたまにおぼつかなくなる人だから、これらの曲を聴いても作曲家の個性などよりは、まずはリリースの短い楽器ばかりで構成された管楽アンサンブル特有のリズミックなサウンドと牧歌的なムードに目がいってしまい、品のいいブックショップだとか、図書館、画廊などでBGMとしてうつすらと流れていたら、気持ちいいだろうなぁ....と漠然と考えたりする程度である。
ちなみに3つの「管楽器のためのパルティータ」はいずれも4楽章構成で、この時期の交響曲のスタンダートとは2,3楽章が逆、つまりメヌエット-緩徐楽章という順番で進行するのがちょっと変わっているかもしれない(パルティータ特有の構成なのかもしれないが)。あと、どの曲もとても精緻な対位法が駆使されているようで、フルオケに比べれば、色彩的、プロポーション的にもやや貧相になりがちな管楽アンサンブルにしては、ずいぶんとカラフルで立体的なアンサンブルに聴こえたことは付け加えておいた方がよいかもしれない。
さて、このCDであるが、フランツ・クロンマーは1759年モラヴィア生まれの人らしく、世代的にはほぼモーツァルトと同じ、ウィーン古典派のひとりということになるんだろうと思う。ここにはそんな彼の「管楽器のためのパルティータ」が3つといくつかマーチ曲が収録されている。演奏はカールマン・ベルケシュ指揮のブタペスト管楽アンサンブルなので、当然弦は入っていない。私はどちらかというと古典派の曲はハイドンとモーツァルトの区別もたまにおぼつかなくなる人だから、これらの曲を聴いても作曲家の個性などよりは、まずはリリースの短い楽器ばかりで構成された管楽アンサンブル特有のリズミックなサウンドと牧歌的なムードに目がいってしまい、品のいいブックショップだとか、図書館、画廊などでBGMとしてうつすらと流れていたら、気持ちいいだろうなぁ....と漠然と考えたりする程度である。
ちなみに3つの「管楽器のためのパルティータ」はいずれも4楽章構成で、この時期の交響曲のスタンダートとは2,3楽章が逆、つまりメヌエット-緩徐楽章という順番で進行するのがちょっと変わっているかもしれない(パルティータ特有の構成なのかもしれないが)。あと、どの曲もとても精緻な対位法が駆使されているようで、フルオケに比べれば、色彩的、プロポーション的にもやや貧相になりがちな管楽アンサンブルにしては、ずいぶんとカラフルで立体的なアンサンブルに聴こえたことは付け加えておいた方がよいかもしれない。