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市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

千葉大学病院 訪問

2016-05-10 | 健康・医療
県議会「市民ネット・社民・無所属」会派の視察に同行させてもらって、千葉大学病院へ。

昨年フルオープンした外来診療棟。ホテルのような吹き抜けの空間に圧倒されます。


待合室のソファは、災害などの緊急時にはベッドにもなります。


主に、
・千葉県医師就学資金貸付制度(千葉大医学部の学生に対し、6年間で約1千万の無利子貸し付け。一定期間、県内の医療機関に勤務すれば返済免除)の課題について
総合診療専門医(従来の臓器ごとに分かれた専門分野ではなく、身体・心理・社会的背景も含め総合的に診る新しい専門医。来年から研修制度スタート)の育成について

などについて説明を受け、質疑応答を行った後、診療棟の最上階(5階)にある臨床腫瘍部の通院治療室を視察。


明るくゆったりとしたスペースに、カーテンで仕切られた50台のベッドが配置され、静かな音楽が流れています。

リクライニングシートもあって、TVや窓の外に広がる緑を眺めながら化学療法を受けることができます。




今やがんは3分の2の患者さんが入院ではなく通院で治療を受ける時代になりました。働きながら治療を受ける方も増加しています。
社会生活を送りつつ副作用などにどう付き合い克服していくか、という患者教育も、医療従事者の大事な役割なのだそうです。

今回、総合診療のスペシャリストでもある副病院長の生坂先生からは、在宅医療の問題点など目から鱗のお話を本音で語っていただいて、とても勉強になりました。
市原市の地域医療の在り方について、今一度整理して考えねば・・・と改めて考えさせられました。


山本友子さんの風刺画展へ

2016-05-09 | イベント
昨日のブログに書いた南市原めぐり。
「アートいちはら」の他に、実は目的がもう一つあったのです。

養老渓谷駅から徒歩6分ほどにあるギャラリー「酪・ガレリア」にて、現在、山本友子県議の風刺画展が開かれています。
題して、『レジスタンス・ポエム』。




市民ネット通信にも毎回一コマ漫画を掲載して好評をいただいていますが、
もっと見たい!!というたくさんの声にお応えして、今まで書き溜めた作品から新作まで、一挙大公開(^^♪

私のお気に入りはコレ。新作です。


これも深い。

(うちの長男もこの猫ちゃんと一緒で、指した方を見ないんですよね~)

このほか、傑作が満載。
「アートいちはら」は昨日幕を閉じましたが、レジスタンス・ポエムは29日まで開催しています。
養老渓谷巡りの際には、ぜひお立ち寄りください♪

アートいちはら2016春・日本の原風景を訪ねて

2016-05-08 | 観光
5月3日から今日8日までの6日間、南市原で開催された「アートいちはら2016春」。
新緑の里山や廃校などの各会場で、アート作品展示やワークショップなどのイベントが行われました。
個人的に特に感激したスポットを写真でご紹介しますね(^.^)。

今回の私のイチオシ、森ラジオステーション!!


苔と山野草で覆われた、鉄道保線員のかつての詰所小屋です。


どの角度から見ても素晴らしい・・・


立派なアート作品です。


建物内もなかなかいい感じ♪


月崎駅では、話題のトロッコ列車に遭遇!

距離が近すぎて、肝心のトロッコ車両部分がうまく撮れなかったのが残念です。。

IAAES(旧里見小学校)では、子どもたちがワークショップを体験していました。


アート作品ではないのですが、こちらも感動ものでした。

線路の反対側から見た上総大久保駅。TVの撮影にもよく使われるという、知る人ぞ知る穴場スポットです。
たたずまいが正にトトロの世界観そのものなのです。写真じゃうまく伝わらないかな・・・。

最後に、湖畔美術館で手に入れた絵本をご紹介しましょう。

小湊鐡道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車

作者はあの「かこ さとし」さんです!

南市原・小湊鐡道沿線の地理と自然と歴史が味わえる、とっても楽しい絵本です。
ぜひ手に取ってご覧頂ければと思います(^^)/

ハウジングプア

2016-05-07 | 生活困窮
千葉市の県弁護士会館で開かれた、「住まい」の支援に関するシンポジウムに出席しました。



基調講演の稲葉剛さん(一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事・NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事 ほか)


生活困窮者であったり、高齢者や障がい者、DVなどから逃れてきた人、元受刑者や執行猶予者など、住まいに困難を抱える理由は様々。
これらハウジングプアの問題は深刻で、
屋根がない状態」路上や公園、河川敷などでのいわゆるホームレス、
屋根はあるが、家がない状態」ネットカフェやサウナ、施設や病院、友人宅などを転々とする、
家はあるが、居住権が侵害されやすい状態」会社名義の部屋、脱法ハウスなど
これら全体で、少なく見積もっても10万人はいるといわれているそうです。

私には関係ないと思う人も多いのでしょうが、病気や解雇・倒産など、誰にでも起こりうる理由で、あっという間に住宅喪失状態になる可能性があります。

稲葉さんは、外国の方からよくこんな質問を受けるのだそうです。
日本では、なぜ仕事がなくなると住まいもなくなるのか??
特に欧州では、たとえ収入がなくなっても、最低限住まいは確保されるような支援制度が整っているんですね。
対照的に日本では、とかく住まいは「私的な問題」とされ、会社の福利厚生に頼った状態が続き、公的な住宅支援制度が非常に遅れています。
生活保護でさえも、「住まい(住所)がないと申請を受け付けない」のが建前なのです。
福祉は厚労省、住宅は国交省という縦割りの構造も影響しているのでしょう。

そのほか、脱法ハウスや無料低額宿施設などの貧困ビジネスの横行も、深刻な社会問題です。

千葉市では、民間賃貸住宅入居支援制度や補助制度に加え、企業組合のワーカーズコープちばに委託して、緊急一時的なシェアハウスの提供やアパート探しなどの事業を行っています。
市原市もこれからは、「住まいは人権住まいは福祉」という観点で、もっと住まいにフォーカスした支援制度が必要だと思います。

養老小川在分校の悲劇

2016-05-01 | お知らせ
市原市立養老小学校に立つ「学童殉難碑」。



1945年5月8日。米軍機が当時の養老小学校川在分校を狙って機銃掃射。
4年生の児童3名が即死、10名の児童と教員1名が重傷を負いました。
ちょうどお昼で、児童たちが外でお弁当を広げていた時でした。
別の教員が駆けつけた時には、現場は血の海。お弁当が散乱し、肉片が飛び散っていたのだそうです。

18年前、このむごい悲劇を地方紙の記者として知った大沢さんという女性が、
「地元で起きた悲劇を伝えていかなければならない」との思いから、毎年慰霊を続けています。

今日行われた慰霊の集いには、養老小学校の6年生の児童も参列、献花を行いました。

亡くなられた児童の兄を父親に持つ女性と話をすることができました。
お父さまは、妹を突然亡くした当時の出来事について、決して口を開くことはなかったと、涙ながらに語っておられました。

ヒロシマ・ナガサキや沖縄戦などの悲劇と同様に、
市原市民として、ごく身近で起こった悲劇を知り、伝えることが必要だと、改めて感じました。

皆さんの応援が励みになっています


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