市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

千葉県救急医療センターへ

2016-05-25 | 健康・医療
県議に同行し、千葉県救急医療センターと千葉県精神科医療センターを視察しました。
両施設とも千葉市美浜区の海岸沿いにあり、5キロほどしか離れていません。

こちらは救急医療センターの前で、山本友子さんと。


千葉県全域を対象とする第3次救急医療施設で、全国でも珍しい単独型の救命救急センター(一般の診療病院を持たず、救急のみに特化した施設)です。100ベッドで医師は46名。24時間体制で救命医療を提供しています。

意外と知らない方も多いのですが、救急医療施設には、3段階あります。
第1次救急(入院を要しない軽症患者に対応)、第2次救急(入院や手術を要する患者に対応)、第3次救急(非常に重篤な患者に対応)です。
市原市には現在3次救急を担う病院はありませんが、2次救急を担う病院がほぼ3次救急に近い役割を担い、カバーしているところです。
それでもカバーしきれない場合は、もちろんこちらのセンターでも受け入れています。
入院患者の4割以上は千葉市外からの受け入れです。

院長の小林先生自ら、分かりやすいスライドを使っての説明や、院内の案内をしてくださいました。




救急医療の現状や最先端の救命技術、DMAT(災害派遣医療チーム)などのお話の他に、私たちが興味かったのは、職員の職場環境について。
以前視察した千葉県循環器病センターもそうだったのですが、こちらの病院も、例えば看護師さんの仮眠室もなく、ソファで仮眠しているなど、お世辞にも良いとは言えない状態でした。
開設した36年前の状況に比べ、今はコメディカル(薬剤師・理学療法士・作業療法士など、医師・看護師以外の医療従事者)も増え、地域連携室や研修室などのためのスペースも要します。
そこで県では現在、このあと訪れる精神科医療センターと合築して建て替える計画を進めていて、基本設計に取り掛かる段階にあります。
建設予定地は海岸沿いギリギリになるため、大震災時の津波や液状化を不安視する声もあるそうですが、小林先生のご見解では、それらのリスクについてはあらかじめしっかり対策をとればよいのであって、それよりも海岸沿いは空路を活用しやすいという点で、むしろ災害時に有利ではないかということでした。
それから、現在自殺企図の救急患者が多いことや、今後は認知症や精神疾患の救急患者も増えることが予想されることから、精神科医療との連携強化の方向性は非常に歓迎すべきことだともおっしゃっていました。

建て替えの際は、ぜひ将来のニーズも見据えた、災害時にも強い機能的な施設に生まれ変わってほしものです。


さて、
次に訪れた千葉県精神科医療センターについての報告は、次の機会に・・・(^.^)

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