【動物園前】薬味堂のあいがけをいただきました【西成】


こんばんは。

なんばのThe CRAFT NAMBA(11/27で閉店)を後にして御堂筋線に乗り、動物園前駅にやってきました。
そこから南に移動すると、西成区に入ります。


道路を挟んで、新今宮駅側とはガラッと雰囲気が変わります。
路上で座って会話をしている方達を多く見かけたり、店頭で立ち食いのホルモン焼きのお店に行列ができていたりしました。


ホテルの宿代が1泊2000円しないところが多かったりと、かなりディープです。
東京だとひと昔前の新大久保のような、危険な香りがプンプンしますね。

そんなところを進んでいったところに、お目当てのお店がありました。


薬味堂です。
2014年6月4日オープン。


カウンター5席ほどの小さなお店で、マスターが1人で切り盛りしています。
外から見ると薬局みたいな造りに見えましたが、元は眼鏡屋だったところを店舗にされたそうです。

こちらのカレーは大阪のソウルフードといっていいどて焼きのようなどてカリーと、野菜の味を引き出したベジカリーの2種類があり、あいがけもいただけます。
あいがけカリー(700円)でオーダーしました。
カレーの辛さは調節できます。

マスターがとても気さくでお話が面白い方で、お話をしばらくさせてもらいました。
近年、新今宮に星野リゾートがOMO7をオープンさせたこともあり、この西成地区にかなり観光客が集まっているそうです。

ちょうど海外から日本への渡航制限が緩和されたこともあり、いろんな国からお客さんが来られるそうです。
お店の外にも何か国語でカレーについて書かれてありました。
トリップアドバイザーなどで、海外の方から非常に評判がいいみたいです。
私と同席したお客さんもハワイからの日本語が話せないご家族で、カレーを食べたことはないけどGoogleでここの評価が星4つだから来たと仰ってました。

もっとも、お客さんが来てくれるのはありがたいものの、提供できる数にも限りがあるので、悩ましいみたいです。
そんなお話をしていると、カレーがやってきました。


薬味堂といっても、福神漬などの薬味はありません。
シンプルな見た目のカレーですが、味はどうでしょうか。
楽しみにいただきました。

左のどてカリーは甘めでとろっとしていて、牛すじの旨みが濃縮された感じがします。
右のベジカリーはダシの旨みと野菜の味がじんわりおいしいカレーです。
ライスは日本米です。
それぞれをいただき、ときどき合わせると双方の良さが味わえます。


食後にホットコーヒー(400円)をいただきました。
楽しいお話を伺いながら、カレーの余韻を楽しめました。

近年の大阪のカレーといえば、スパイスカレーが第一に浮かびますが、こういうカレーこそ日本のカレーだよなと思いました。
奇しくもjapanese curry awardsを立ち上げたときのコンセプトが「2020年の東京五輪で外国人観光客が来て、日本のカレーに興味をもったときに、ガイドになる場を今から数年かけて作っておきたい」というものでした。
初年度にこれぞ日本のカレー、というフォーマットでハイレベルなカレーを提供する、かれーやうえのがメインアワードを受賞されているのを考えると、薬味堂のカレーも十分にメインアワードにノミネートする価値があるかなと思いました。

私の今年度ノミネート候補に加えさせてもらいます。
それでは、失礼します。

【店舗情報】
薬味堂
住  所:大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-2-10

電話番号:06-6641-9021
営業時間:11:30〜14:30、17:30〜20:30
休  日:月曜日、火曜日(臨時休業あり。サイトをご確認ください)
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