下折立で今も続く「百萬遍」
魚沼市下折立では、古くから行われている信仰行事「百萬遍」を今年も1月16日に折立公民館で行なわれた。
百萬遍は、浄土宗で極楽往生を願って僧や信者が輪になって念仏を唱える百万遍念仏という信仰。京都知恩寺で始まり、のちに一般でも行なわれるようになった。
地域の人の話では、下折立ではその昔、疫病退散を祈願するため集落の入口で行なわれていたとされ、10数年前までは、集落内で前の年に亡くなった人がある家を回って念仏をあげ供養してきたが、現在では毎年1月16日に公民館を会場に行われている。
この日は集落の人たち10数人が公民館に集まると、ご本尊の前で直径が2メートル以上もある大数珠を広げて「南無阿弥陀仏」という念仏を唱えながら大数珠を廻した。
百萬遍は、古くは魚沼市の各地で行われていたようであるが、今も続けられてところは少ない。