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寄稿

2007-12-23 | 小出郷新聞コラム

学校給食の目的法改正と子供達の食事

魚沼市佐梨 酒井吉雄

 子供の「食生活の乱れ」を改善すべく二〇〇五年に食育基本法が成立し二〇〇六年に「伝統文化を学び地産地消費で生産者と子供達をつなぎ感謝の念や愛着を育てる」ための改正教育基本法が成立した。

 「学校給食法」の大幅な改正は53年ぶりとのこと。53年と言えば私の人生とほぼ同じ年数になり、この間の「食べ物事情」は様変わりしている。

 まず、私のワープロでは「食育」は一発で出てこないし、この単語の意味するところがよく分からない。「栄養改善」の方が分かりやすい。

 50数年の自分の食を振り返ると、とにかく「一生懸命食べて来た」と思う。給食の脱脂粉乳も好きだったし、動物性タンパクと脂肪を求めていた。

 ごちそうは「カレーと中華そば」が定番で腹いっぱい食って大満足だった。カレーに肉のカタマリなどが入っていればびっくり仰天、最高だった。

 農林水産省が推薦する「ピラミッドフードパターン」は体感的にわかる。炭水化物、果物・野菜、タンパク質、油と砂糖に分けてバランスの良い食事を説明しているが、人それぞれ生活の仕方で求める栄養素が違うし、これは日々変化する。

とにかく、今の日本は物がたくさん有り過ぎるくらい有る。何を選ぶのかが大切ではなかろうか。05年に導入された「栄養教員」の果たす役割は大きくなってほしいと願う。

「いま口に入れようとしている物」が「何回噛む」と「自分の体をつくる物に変化する」かを「感じ取れる子供達」に育ってほしい。


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