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記者日記

2015-05-16 | 小出郷新聞コラム

機械化が進んだ現代の米作りでも春と秋の農繁期は農家のとってはやはり忙しく、終るまでは気が楽ではない時期であるようだ。特に今年は大雪のため雪消えが遅くなり、農家にとっての春の稼ぎ時であるゴールデンウィークに思うように作業ができないところが多かったため、短期間での作業を強いられることになった。肥料まきから田起こし、荒代かき、代かき、畦の除草と田植えまでの作業は多い。兼業農家ともなると休日や朝晩の出勤前後の時間を使っての作業となるため、さらに忙しさは増す▼そんな忙しさの中であるが、近所の農家の人は「トラクターに乗っている時は意外と退屈なので、周りの景色などを眺めながら作業していると、田んぼの中でカラスやスズメが虫を啄ばむ姿が見られたり、田んぼに水を張るとカモも近くにやってくる。なかなか面白い」と話していた。忙しい作業の中にあっても、自然の中で行なう仕事だけに、思わぬ楽しみもあるようだ▼魚沼市では東京・足立区の中学生が平成22年から自然体験教室を実施しており、13日にはその第一陣3校が来市、田んぼは子どもたちの元気な声に包まれた▼足立区では、以前は区外施設のある山梨県の山中湖で課外授業を実施してきたが、施設の老朽化と合わせて、学校教育における自然体験学習の重要性が改めて見直され、大自然の中での農業体験と交流を主体とした授業内容に大幅に変更されることになり、その実施場所として友好都市である魚沼市が選ばれた▼今年も自然体験教室に足立区の中学校37校の生徒4685人と引率の先生354人の合計5039人が訪れる。受入に当たっては官民一体となって取り組んできており、魚沼の特性を活かした事業実施の中で、市民交流の輪がさらに拡大することが期待されている▼100人近い中学生が一斉に田んぼに入り、田植えをする光景は壮観。生徒たちからは大いに体験を楽しんでもらう中で、農業のことを知ってもらいたいと思う。


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